【理系】院進と学部就職どっちが正解?後悔する人の共通点と決め方
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【理系】院進と学部就職どっちが正解?後悔する人の共通点と決め方

しゅんダイアリー編集部
目次

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はじめに|理系にだけある、最初の大きな分岐

「周りがみんな院に行くから、自分も」「研究がしんどいから、学部で出たい」
理系学生の進路相談で、いちばん多い2つの理由です。

結論から言うと、院進と学部就職に正解はありません。後悔するかどうかを分けているのは、選んだ結果ではなく「決め方」です。

この記事では、損得の比較だけでなく、どういう決め方をした人が後悔しているのかを軸に整理します。


事実|数字で見る院進と学部就職

まず、判断の前提になる数字を確認します。

  • 大学院への進学率:文部科学省「令和7年度学校基本調査」によると、大学(学部)卒業者のうち大学院等へ進学した割合は12.7%です。ただしこれは全分野の平均で、理学・工学分野は平均を大きく上回ります

  • 初任給:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」では、大学卒の初任給が262.3千円と初めて26万円台に到達しました。同調査では大学院修士課程修了が別に集計されており、修士のほうが高く設定されるのが一般的です

  • 学科による差:情報系のように大半が院進する学科もあれば、機械系のように学部就職も一般的な学科もあります。「標準」は学科ごとにまったく違います

💡ポイント
初任給は修士が高いが、学部卒は2年早く働き始める。
生涯賃金は前提条件で変わるため、初任給だけでは判断できない。
「うちの学科は8割が院進」は、あなたが院に向いている理由にはならない。


後悔する決め方は、だいたい3つ

結論、後悔している人の決め方は3パターンに集約されます。

① 周りに合わせて決めた

研究室で自分だけ学部就職を選ぶのは、正直しんどいことです。逆に、院進が当たり前の学科で自分だけ学部で出るのも勇気がいります。

ただし、学科の進学率はあなたの適性とは無関係です。「周りが行くから」で2年を決めると、修士1年で同じ悩みに戻ってきます。

② 研究がしんどいから逃げた

学部就職の理由が「研究がつらい」だけだと、面接で崩れます。理系を採用する企業は、研究の進め方そのものを評価しているからです。

逃げの気持ちがあること自体は問題ありません。ただしそれとは別に「働くことで何を得たいか」を用意しておく必要があります。

③ 就職の選択肢を見ないまま決めた

最も多いのがこれです。学部卒でどんな企業から声がかかるのかを知らないまま、「院に行かないと無理そう」と判断してしまう。

実際には、学部卒でも技術職の採用は普通にあります。専攻によっては学部のうちから声がかかることも珍しくありません。知らずに諦めているだけ、というケースが少なくありません。


逆に、後悔していない人の決め方

  • 院で何をやりたいかが言える。テーマでも、身につけたい技術でもいい。「もう2年欲しい理由」が具体的

  • 就職の選択肢を見たうえで、それでも院を選んだ。比べてから決めている

  • 学部就職の理由が前向き。早く現場に出たい、この業界に入りたい、など

共通しているのは、両方の選択肢を見てから決めていることです。


決められないなら、順番を逆にする

結論、「院進を決めてから就活する」必要はありません。逆でも構いません。

理由は、判断材料が増えるからです。学部の段階で企業からどう評価されるかを知っておくと、「思ったより声がかかる」なら学部就職が現実的な選択肢になり、「やりたい職種は修士以上が条件だった」なら院に行く理由がはっきりします。

研究内容や専攻を登録しておくだけで企業から声がかかるスカウト型のサービスなら、就活を本格的に始めなくても材料だけ集められます。院進するつもりの人が使っても損はありません。


まとめ|分かれ目は「比べてから決めたか」

院進と学部就職に、正解はありません。後悔するかどうかを分けるのは、比べてから決めたかどうかだけです。

周りの進学率でも、研究のしんどさでもなく、自分が両方の選択肢を見たうえで選んだと言えるか。それが2年後、5年後に効いてきます。


院進・学部就職に関するよくある質問(FAQ)

Q1. 研究職を目指すなら院進は必須ですか?

A. 研究職は修士以上を応募条件にしている企業が多く、学部卒だと応募できないケースがあります。一方、開発職・生産技術・技術営業などは学部卒でも門戸が開かれています。「研究職以外の技術職」を見たうえで判断してください。

Q2. 学部卒だと出世や給与で不利になりますか?

A. 初任給は修士のほうが高く設定されるのが一般的ですが、学部卒は2年早く働き始めます。生涯で見たときにどちらが有利かは企業の制度によって変わるため、初任給だけで判断するのは危険です。

Q3. 院進すると就活で不利になることはありますか?

A. 技術職ではむしろ有利に働きます。ただし文系職を志望する場合は「なぜ進学したのに専攻外なのか」を必ず聞かれるため、進学理由と就職先の整合性を説明できるようにしておく必要があります。

Q4. 就活してから院進に切り替えることはできますか?

A. できます。ただし院試の時期と就活が重なるため、両方に手を出すと消耗します。学部3年のうちに企業からの評価だけ確認しておき、院試に集中する形が現実的です。


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出典

  • 文部科学省「令和7年度学校基本調査」

  • 厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査(初任給)」