「自己紹介、そこまで意味ないと思ってました」
残念、そこが評価の起点なんです。
今回のしゅんダイアリーは、元リクルート採用責任者・古賀ゆかさん(Sworkers執行役員)と、元楽天人事・山永さん(コテラス代表)が、27卒・白鴎大学の栗川さんの自己紹介を模擬面接形式で添削。1分の自己紹介で評価がどう変わるかが丸わかりの実践回です。
動画本編はこちら。
自己紹介が面接で超重要な理由
多くの就活生が「自己紹介なんてESに書いてあるのに要るの?」と軽視しがち。でも2人のプロ人事が口を揃える答えはこう。
▶ 古賀さん(Sworkers/元リクルート採用責任者)
自己紹介は自分の最大のプレゼンです。面接官は30分〜1時間のうちに"どこを掘ろうか"を探している。自己紹介は職務経歴書の代わり——掘り所を散りばめる場所なんです。
特に前半戦の面接(1次・2次)では、自己紹介の数十秒〜1分で、この後の質問の流れが決まります。
模擬:栗川さん(27卒・IT/SIer志望)の1分自己紹介
栗川さんの初回の自己紹介(要約):
白王大学の栗川と申します。都市戦略ゼミで持続的な都市経営を研究しており、卒論は宇都宮市の観光型MaaSがテーマ。ゼミで培った調整力、ゼミとバイト並行で得た完遂力・タフネスについてお話しします。
📌 評価(1分バージョン)
古賀さん:丸(もっと聞きたい)
山永さん:丸
良かったポイントは「都市戦略ゼミ→インフラ系興味ありそう」がIT・SIer志望と整合していたこと。SIerの仕事は調整力が効くので「マッチする期待」が一気に膨らみました。
2分バージョンで逆に評価が下がった理由
続いて栗川さんは2分の自己PR込みバージョンも披露。しかし評価は——
📌 評価(2分バージョン)
古賀さん:80点→65点に下がる
山永さん:90点→50点に下がる
▶ 山永さん(コテラス/元楽天人事)
2分ぶんの尺があるのに、調整力のアピールだけに絞られていた。せっかくならバイトで何やってたかも気になったし、もう1個アピール要素が欲しかったです。
改善:冒頭で強みを3つ宣言する
古賀さんの改善案は「冒頭で強み3つを宣言して掘り所を散らす」。
📌 改善版の骨子
「今日は3つの強みをお伝えしたい:調整力・完遂力・タフネス」
調整力:ゼミのグループ意見対立を合意形成した実例
完遂力/タフネス:月80時間バイト×2年間の継続
こうすることで面接官が「調整力について詳しく聞こう/バイトの話を深掘ろう」と、掘り所を自由に選べる状態になります。
タフネスの"数字"が足りない問題
栗川さんの「月80時間バイト」は一見すごそうだけど、山永さん曰く「時間だけだと刺さらない」。
▶ 山永さんの指摘
なぜその時間を頑張れたのかの"目的"が重要。「車を買いたくて月100時間働き倒した」なら目標完遂意欲が伝わる。時間だけ言うより、目的+結果をセットで語ったほうが強いです。
📌 バイトで印象を残す語り方
動機:なぜその時間/職種を選んだのか
具体行動:お店の課題を特定して自分ごとで改善した等
数字成果:売上◯%UP、ロス◯円削減、回転率◯倍
シャープに「バイトなのにすごい」印象を30秒で作るのがゴール。
強みは散らす or 集中させる?
山永さんは"散らばらせすぎない"も提案しています。
▶ 山永さんの提案
調整力を本命にするなら、ゼミ内でもバイトでも調整力エピソードを複数仕込む手もアリ。1つの強みを"複数の場面で発揮した"と示すと、深い人物像に見えます。
📌 自己紹介の2スタイル
散らし型:複数の強みを並べて面接官に選ばせる
集中型:1つの強みを複数の場面で発揮した証拠で固める
SIer志望で調整力を本命に置くなら「集中型×複数エピソード」が一番刺さります。
自己紹介は1分・2分・5分で準備する
古賀さんの「これは絶対やっといて」指摘。
📌 時間別自己紹介のストック
30秒版:結論だけパンパンパン
1分版:掘り所を3つ提示
2分版:強み1つを具体エピソードで補強
5分版:プレゼン形式でフル紹介できる
面接官によって「短く」「もっと話して」と要求が変わるので、どの長さでも対応できるのがプロ。
業界マッチポイントを自己紹介で示す
栗川さんの1分版が丸評価を得た理由を山永さんが分析。
📌 自己紹介で業界マッチを示す型
ゼミ/研究内容:志望業界との関連性をすぐ示す
強みの選び方:志望業界の仕事で効く能力を優先
SIer志望なら:調整力・合意形成・チームワーク
商社志望なら:異文化交渉・決断力
コンサル志望なら:構造化思考・勉強速度
まとめ:自己紹介は"掘り所の設計図"
📌 改善版自己紹介の7鉄則
冒頭で強みを宣言(3つ以内)
各強みは1エピソード+数字で補強
志望業界とゼミ/研究の接続を明示
バイトは動機+成果で語る
掘り所を複数散らす(質問誘発の設計)
30秒〜5分版を全部準備しておく
「これ聞いて」を堂々と主張する
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