「本気で話してるのに、なぜか落ちる——」その違和感の正体、動画の中で完全に解剖されています。27卒・東京都市大学のあやのさんがメーカー2次面接を想定した模擬面接に挑戦。面接官は曽和利光さん(人材研究所)・山永航太さん(コテラス)・下山明彦さん(HD)の最強3名。結果は2/3で「丸」。それでも役員面接までは通らない——と言われた理由を、就活生が今日から真似できる形で分解します。
動画本編はこちら。
あやのさんってどんな人?——27卒・環境学・釣り歴15年・学生団体PM
まずあやのさんのバックグラウンドを整理すると、就活生なら誰でも刺さる"芯の強い趣味"を持っています。
東京都市大学・環境学部環境経営システム学科4年(27卒)
小学校3年生から釣り歴15年。現在も2週間に1回はロッドを握る
釣り具メーカー公認の釣りクラブで子ども向けフィッシングスクール・コーチ、展示会ブーススタッフも担当
ビジネスSNS「LinkedIn」公認の学生団体でPM(プロジェクトマネージャー)として100名規模の組織を統括。就活イベントの集客を前年比145%(4000→5800名)に伸ばした
志望業界はメーカー(第一志望)、軸は「製品と一緒に体験を提供する会社」
経歴だけ見ると、「これで落ちる要素ある?」と思うレベル。実際、面接官3名のうち2名は即座に「丸」を出しています。
結果:2/3で丸——それでも"役員面接は落ちる"と言われた理由
動画冒頭、3人の面接官が同時に札を上げる瞬間は必見。丸・丸・バツで2/3合格でした。
📌 丸をつけた面接官の評価
曽和さん(丸):「情報を自分からガンガン伝えてくれて、能力判断に必要な材料が揃った」
山永さん(丸):「論理だけじゃなく、人柄・喋り方から本当に領域が好きだと伝わってきた」
下山さん(バツ):「一次は余裕で通過レベル。ただ、次の役員面接で落ちるのが見えているからバツ」
つまり「一次面接としては合格、でも役員までは届かない」という、最もしんどいタイプの評価。ここに、内定に一歩届かない就活生が全員ハマる落とし穴が詰まっています。以下、3人のフィードバックから改善点7つを抜き出します。
改善点①:エピソードの"焦点"がブレる——何を伝えたいか1行で整理する
山永さんが最初に指摘したのが、この「焦点ブレ」問題です。
あやのさんは話がうまく、情報量も多い。でも「で、結局このエピソードで何を伝えたかったの?」という着地点が面接官の頭に残らない。これは話が下手な人ではなく、むしろ「話せてしまう人」ほど陥る罠です。
📌 山永さんの処方箋
「釣りが好き」→「仕事でも価値を出せる」→「メーカー領域でも応用できる」、この3段ジャンプを一撃で伝える前提で話す
聞かれなかったら素通りする——情報を置いておくだけでは加点されない
話し始める前に5秒の深呼吸で「今の質問は何を聞きたいのか?」を言語化する
改善点②:自己完結型の趣味——"人との関わり"を必ず入れ込む
曽和さんがズバッと突いたのが釣り=ソロプレー問題。
「仕事ってチームワークなので、釣りの話をするにしてもどんな人との出会いがあったか・どんなやり取りがあったかを入れ込んでほしかった」。あやのさんには「釣りクラブで15年の仲間」「コーチ経験」という素材があったのに、聞かれるまで出てこなかった。
これは釣りに限らず、読書・筋トレ・ゲーム・ひとり旅など「自己完結型の趣味」を語る就活生全員が意識すべきポイント。「一人で」の話ではなく「人と」の話に置き換えるのがセオリーです。
改善点③:力の"横展開"エピソードは聞かれる前に出す
曽和さんのもう1つの指摘が「釣りでしか使えない力」リスク。
「釣りで養われた観察力・課題解決力」と語る就活生は多いのですが、面接官が一番知りたいのは「その力、釣り以外でも発揮できるの?」。あやのさんは学生団体のエピソードで「100名の進捗透明化」「Slack→Discord一本化」など見事な横展開を見せていますが、これを聞かれる前に自分から出すべきだった。
📌 ガクチカを語る時の鉄則
ガクチカ本編(例:釣り)→そこで培った力の定義→別の場面での発揮エピソード、を1セットで語る
「趣味バカ」で終わらない安心感を面接官に与える
改善点④:頻度は"異常値"で語れ——「2週間に1回」で止めない
「どれぐらい釣りしてるの?」と聞かれたあやのさんの答えは「2週間に1回ぐらい」。
曽和さんは厳しめに「2週間に2回レースで終わってる。もったいない」と斬っています。のめり込み度を評価する会社は多く、"異常なほど◯◯してる"は好まれる。
📌 頻度アピールのコツ
時間で語る:「休みの日は朝4時から夜まで」
機会損失で語る:「この2週間以外は予定が埋まっていて、隙あれば必ず行く」
金額で語る:「バイト代の半分は道具に消える」
「普通の学生より明らかにおかしい水準」まで表現して初めて、のめり込み=仕事への熱量の証明になります。
改善点⑤:成果の"裏側"をセットで語る——5800名集客の苦労話
あやのさんは学生団体で「集客4000名→5800名(145%)」という強烈な数字を持っています。が、曽和さんはこう指摘します。
就活生は「数字だけ」もしくは「苦労話だけ」に偏りがち。正解は「苦労→打ち手→結果の数字」を1セットで渡すこと。
📌 定量成果を語る定番テンプレ
「◯◯という問題があった(苦労)」
「そこで△△をやった(打ち手)」
「結果◇◇の数字になった(結果)」
「自分のおかげで増えたのは◇◇のうち□割(自分の貢献度)」
山永さんも「5800名が増えた理由はわかっても、それが"どれぐらい自分のおかげ"かが伝わらなかった」と指摘しています。チーム成果と自己貢献を分けて語るのがマスト。
改善点⑥:挫折エピソードは"本当の苦しさ"を——レポート30秒前は弱い
あやのさんの挫折エピソードは「楽観的すぎてレポートを締切30秒前に出すことがある」。これに山永さんがハッキリ「仕事って理不尽なことあるので、このレベルだと乗り越えられるか判断できない」とNGを出しています。
面接官が挫折・改善点で見ているのは「やりたくない仕事でも成果を出せるか」。「好きなことは頑張れる」は当たり前なので、ここでは効かない。
📌 挫折エピソードの選び方
自分が本当に苦しかった瞬間を選ぶ(多少ネガでOK)
嫌いなこと・理不尽なことに対してどう向き合ったかを語る
「本当に苦しい局面でもこの人は動ける」と伝える
改善点⑦:モチベーションの"仕組み"を自分の中で整理する
下山さんがバツにした最大の理由は、あやのさんの「モチベーションのギャップ発言」。
これはあやのさんに限らない、正直すぎる就活生の共通リスク。対策は「モチベーションが低い時の自分なりの仕組み」を複数パターン用意しておくこと。
📌 モチベーション低下対策の準備ワード
「モチベーションが低い時は目的に立ち戻るようにしている」
「成功している自分の姿をイメージ化してエンジンを入れる」
「このタスクは何に繋がるかを可視化する習慣がある」
こうした具体的な仕組みを語れれば、「モチベーションのギャップ」という言葉自体を出さずに済む状態になります。
+α:2月時点なら"慣れてます"と言い切れる量をこなす
下山さんが最後に厳しく指摘したのが時期の問題。2月時点、27卒でメーカー志望なら、夏・冬インターンを経て役員面接レベルを見てきた学生が比較対象になります。
あやのさん自身「まだ面接に慣れてなくて」と言っていましたが、下山さんは「釣り行けますっていうぐらいの温度で"面接得意です"と言える状態まで持っていくべき」と。
📌 2月以降の面接戦略
3月解禁前に模擬面接10回以上こなす(社会人・OBOG・練習会など)
「秒で反射的に答えられる」水準まで質問対策を反復
「慣れてます」と笑顔で言える状態で本番に臨む
まとめ:面接で"伝わらない"のは話し下手ではなく、伝える型が整理されていないだけ
あやのさんは話せる就活生でした。情報量もあり、パワーもあり、笑顔も出る。それなのに役員面接では落ちると言われた——これは話し下手が落ちる話ではなく、"伝える型"が整理されていない就活生がハマる穴の話です。
📌 今日から真似する7+1の型
エピソードの焦点を1行で言えるように準備する
自己完結型の趣味は必ず"人との関わり"をセットで語る
力の横展開エピソードを聞かれる前に出す
頻度は"異常値"で語る
数字は苦労→打ち手→結果→自己貢献の4点セット
挫折エピソードは本当に苦しかった瞬間を選ぶ
モチベーション低下の仕組みを複数パターン用意する
2月以降は「面接慣れてます」と言い切れる量をこなす
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