この動画では、良い会社の3つの条件という抽象テーマで、就活生4人がオンラインGDに挑戦し、それをトイさんがガチ評価。
ここでは、その中から「GDの型」と「受かる立ち回り」を抜き出して整理します。
新卒でP&Gのマーケティング、その後LVMHグループを経て独立し、就活本『確実内定』の著者としても活動。 P&G時代にGD選考の試験官も務めていた経験から、実務目線でグルディスを解説している。
グルディスは何を見ていて、どう進めるべきか?
GDでは何が見られていて、基本の進め方はどうなりますか?
トイさん:企業がGDで見たいのは「会議でどう振る舞うか」です。1対1面接では見えない、集団の中での発言タイミング、他者への配慮、議論を整える力などが評価されています。
トイさん:進め方の“型”はどんなお題でも共通で、①問題を定義する → ②進め方を合意する → ③アイデアを出す(発散) → ④アイデアを絞る(収束) → ⑤プレゼンの準備をする、という5ステップです。
GDで沈黙したり話が迷子になるのは、「定義」と「進め方の合意」を飛ばしていきなり発散しがちだから。最初に「誰にとっての何の話か」「どの順番で進めるか」を必ず口に出すだけで、全員が話しやすくなり、それだけで評価が一段上がる。
「良い会社の条件」を話すときの前提づくり
「良い会社の3つの条件」という抽象お題はどう定義すればいいですか?
トイさん:いきなり「良い会社とは〜」と話し始めるのではなく、「誰にとって」の良い会社かを先に決めるのが大事です。このGDでは「就活生にとって」というターゲットに絞り、さらに「将来起業したい就活生」というキャリアプランまで落としていました。
トイさん:ターゲットが決まったら、「起業したい学生にとって必要なこと」を先に洗い出し、それを満たせる会社の条件を考える、という順番で進めていました。
抽象テーマは「誰目線か」「何年後の姿か」を決めないと発散し続ける。 ターゲット(例:将来起業したい就活生)→そのターゲットに必要な要素(経営視点・営業力・マネジメント経験など)→それを得られる会社の条件、という順で考えると、同じ「良い会社」でも一貫した議論になりやすい。
オンラインGDならではの準備と立ち上がり
オンラインGDで特に意識すべきことは何ですか?
トイさん:オンラインだと接続・共有トラブルはほぼ確実に起こります。今回もGoogleドキュメントの権限で少しバタついていましたが、事前に自分で議事録ファイルを作っておき、いつでも共有できる状態にしておくとかなり評価されます。
トイさん:また、オンラインは全員が譲り合って「…どうぞ」「…」となりがちなので、最初の沈黙を破って口火を切る人は目立ちますし、出しゃばりすぎなくてもリーダーシップ加点が入りやすいです。
オンラインGDでは「準備してきた人」が一気に有利になる。
テンプレのメモ用ドキュメントを自前で用意しておく、開始直後に「まず定義と進め方を決めましょう」と言い出す、画面共有やタイムキープを自ら引き受ける。
こうした“小さな仕切り”だけでも、面接官には“会議で頼れる人”として映る。
MVPが評価された理由と、さらに伸ばす一手
今回MVPに選ばれたポイントはどこでしたか?
トイさん:久保田さんは「一番賢く、内定に近づけるポジションを取っていた」と評価しました。自分がファシリをしつつ、他の人が黙りがちになると「◯◯さんはどうですか?」と必ず話を振っていました。
トイさん:自分の意見だけを通そうとするのではなく、「会議で周囲に目を配る余裕」があることが、企業から見たときに非常に魅力的です。
トイさん:一方で、本人も言っていたように「自分の発言の質がまだ足りない」と感じている様子が表情からも伝わってきました。そこを補うには、ケース面接のようなビジネスお題での訓練を積み、「枠組み+深さ」の両方を鍛えるのが有効だと思います。
GDのリーダーポジションで差がつくのは「話を振れるかどうか」。進行だけでは“ただの司会”で終わり、自分の意見だけでは“押しすぎる人”になる。 間が空いた人に自然に振る/議論がズレそうなときに“別案として”軌道修正する、この2つを意識すると“協調性のあるリーダー”として一段上の評価になる。
発言が少なくても挽回できる動き方
発言量が少なくなりがちな人はどう立ち回ればいいですか?
トイさん:西尾さんは、量は少なめでも「欠けている視点」を補う発言が多く、俯瞰的に議論を見ているのが伝わりました。一方で「いつ喋ればいいか分からない」という焦りも感じられたと思います。
トイさん:そういうタイプの人ほど、「型」を先に覚えるのがおすすめです。GDの5ステップ(定義→進め方→発散→収束→プレゼン準備)を頭に入れておき、「はい始めてください」と言われた瞬間に「まず問題を定義しましょう」と言うだけで、最初の一手が取れるようになります。
“黙りがち”な人は「タイミングが分からない」ことが多いだけで、視点自体は良かったりする。冒頭の一言(まず定義しましょう/ターゲットを決めましょう)だけでも自分から取りにいくと、その後も発言しやすくなるし、面接官からも「構造を分かっている人」として見られやすい。
まとめ
一方で、「なぜその条件が大事なのか」という“なぜ”の深掘りがまだ甘く、発言量が少ないメンバーはタイミングの取り方に課題があった。
GDで評価を上げるには、内容の賢さだけでなく、「型を知って最初の一言を取りにいく」「自分だけでなく他人に振る」「オンライン特有の沈黙やトラブルを潰す準備をする」といった細かい立ち回りが決定的な差になる。
