今回は、新卒で超有名証券会社に入社し、わずか1年半で早期退職した内藤さんにお話を伺いました。
体育会系で自信家だった内藤さんが、なぜ心を病み、退職を決断するに至ったのか。その背景から、就活生が学べるリアルな教訓をお伝えします。
①大企業に入社したエリート新卒が直面した「3つの壁」
内藤さん
内藤と申します。新卒で入った証券会社を1年半で退職しました。
とっきー
なぜその会社を選ばれたんですか?
内藤さん
理由は2つです。1つは金融業界で知識を広げたいと思ったから。もう1つは、自分が体育会出身でメンタルにも自信があったので、それを活かせる仕事だと思ったんです。
とっきー
退職された理由はなんですか?
内藤さん
大きく3つあります。1つ目はメンタル的な部分。2つ目は、会社が求めることと自分がやりたいことのズレ。3つ目は、古い体質への疑問です。
内藤さん
特に1つ目のメンタル。学生時代の“厳しい練習に耐える強さ”と、社会人の“否定され続ける強さ”は全く違いました。飛び込み営業では断られてばかりで、上司からも「なんでできないんだ」と言われる。想像以上に堪えましたね。
とっきー
体育会出身でも、それだけきついんですね。
内藤さん
メンタルが強いと思ってたけど、社会のメンタルは別物でした。3ヶ月で「これは違う」と感じましたね。
💡ポイント
学生時代に培った「根性」や「我慢強さ」は、社会での“メンタルの強さ”とは別もの。社会では、成果・責任・他者評価といった“外部からのプレッシャー”がのしかかる。
「自分は強い」と思っている人ほど、現実とのギャップで苦しむケースも少なくない。
学生時代に培った「根性」や「我慢強さ」は、社会での“メンタルの強さ”とは別もの。社会では、成果・責任・他者評価といった“外部からのプレッシャー”がのしかかる。
「自分は強い」と思っている人ほど、現実とのギャップで苦しむケースも少なくない。
②「心を殺して売る」か、「自分を取り戻す」か
とっきー
1年半の中で「もう辞めよう」と思ったきっかけはありましたか?
内藤さん
ありました。お客さんに“これを売れ”と会社から指示されるんですが、自分では「これはおすすめできない」と思う商品もある。
内藤さん
それでもノルマのために売らなきゃいけないんです。心がどんどん擦り切れました。
とっきー
会社の方針と自分の信念が合わなかったんですね。
内藤さん
そうです。さらに古い体質で、紙文化が残っていたり、ITスキルも全然身につかない。「このままじゃ時代に取り残される」と感じて、退職を決意しました。
💡ポイント
「やりがい」よりも「数字」が優先される職場では、価値観のズレがストレスになる。
「自分の正直な価値観」と「会社のビジョン」が一致しているかを、就活の段階で見極めることが大切。
「やりがい」よりも「数字」が優先される職場では、価値観のズレがストレスになる。
「自分の正直な価値観」と「会社のビジョン」が一致しているかを、就活の段階で見極めることが大切。
③「自分を信じすぎた」エリート就活生への警鐘
とっきー
当時の就活を振り返って、「あの時こうしていれば…」と思うことはありますか?
内藤さん
自分を“強い人間”だと思い込んでいたのが最大のミスです。学歴も体育会もあって、「どこでも通用する」と思ってた。
内藤さん
でも、働いてもないのに“自信だけ”で突っ走ってたんですよね。就活の時も、自分のビジョンを全く考えず、表面的な志望動機しか書いてませんでした。
とっきー
そういう意識は、多くの就活生にあるかもしれませんね。
内藤さん
絶対あります。企業から声がかかると、選ばれてる気になっちゃう。でも実際は“受け身”なんですよ。自分でキャリアを考えないと、入社後に違和感が出てきます。
💡ポイント
「大手に受かった=勝ち組」ではない。社会に出て必要なのは“入る力”よりも“続ける力”。
「ブランド」よりも「価値観の一致」を軸に会社を選ぶことが、後悔しない就職の第一歩になる。
「大手に受かった=勝ち組」ではない。社会に出て必要なのは“入る力”よりも“続ける力”。
「ブランド」よりも「価値観の一致」を軸に会社を選ぶことが、後悔しない就職の第一歩になる。
④退職は“逃げ”ではなく“再出発”
とっきー
その後、どんなキャリアを歩まれたんですか?
内藤さん
リクルートに転職しました。1社目を否定したいわけではないんですが、「考えずに選んだ自分を変えたい」と思ったんです。もう一度“営業とは何か”を学び直しています。
とっきー
早期退職を「キャリアの傷」と感じる人も多いですが、どう思いますか?
内藤さん
事実としては残りますが、なぜそうなったかを説明できれば問題ないと思います。
内藤さん
自分の心を守るため、成長のために辞めたのなら、それは逃げではない。第2新卒で再挑戦するチャンスはいくらでもあります。
💡ポイント
早期退職は「キャリアの傷」ではなく「再設計のタイミング」。
大切なのは、“辞めた理由”を正直に言語化できるかどうか。「なぜそうなったのか」「次にどう活かすか」を考えることが、次の一歩につながる。
早期退職は「キャリアの傷」ではなく「再設計のタイミング」。
大切なのは、“辞めた理由”を正直に言語化できるかどうか。「なぜそうなったのか」「次にどう活かすか」を考えることが、次の一歩につながる。
まとめ
✔︎体育会系でも社会人の“メンタルの壁”は別次元。
✔︎「やりたいこと」と「会社の方針」が合わないと心がすり減る。
✔︎「大手=正解」ではない。キャリアの軸は自分の中にある。
✔︎「なぜ辞めたか」を説明できれば次のキャリアは開ける。
内藤さん
現実逃避しても大丈夫です。ただ“逃げっぱなし”ではなくて、なんでこうなったのかを考えて、次に活かしてほしいです。
