就活生の中には、「大手かベンチャーか」「最初からスタートアップに行っていいのか」と迷っている人も多いと思います。実際に“大手→ベンチャー”のキャリアチェンジをしたしづさんの本音トークから、自分で決めるキャリアの考え方や、後悔しない選び方のヒントをまとめていきます。
自己紹介
おくら
自己紹介をお願いします!
しづさん
新卒ではマイナビに入社し、ベンチャーの株式会社Diaryに転職した中山しづです。
トピック①:新卒で入ったのは大手の求人広告会社
おくら
まず、前職はどんな会社で、どんな仕事をしてたのか教えてもらってもいい?
しづさん
求人広告をメインにやっている総合人材会社で、法人営業をしていました。お客さんのところに行って契約をいただき、求人広告を出してもらって、応募〜採用までをサポートする仕事です。
おくら
もともと「絶対大手!」ってタイプだった?
しづさん
いや、むしろ最初はスタートアップ・ベンチャー志向でした。でも、自分でゼロから作る自信がなかったのと、「自信ないならまずは大手行った方がいいよ」と周りからすごく言われて、「たしかに」と思って最終的に大手を選びました。
💡ポイント
「大手を選んだ=大企業志向」ではなく、「自信のなさ」「周囲からのアドバイス」で大手を選ぶ人もいる。スタート地点の選び方は、人それぞれでOK。
「大手を選んだ=大企業志向」ではなく、「自信のなさ」「周囲からのアドバイス」で大手を選ぶ人もいる。スタート地点の選び方は、人それぞれでOK。
トピック②:大手は「楽しかった」。でも、爆走したくなった
おくら
実際に大手に入ってみて、どうだった?ギャップとかあった?
しづさん
ダイアリーに来てから振り返ると、前職はめちゃくちゃ仕組みが整ってました。オフィスも広いし、上司との関係も良くて、仕事自体も普通に楽しかったです。駅や渋谷に自社の広告がドーンと出てると、「あ、うちの会社だ!」って誇らしくもなりました。
おくら
それでも辞めたんだよね。何が違った?
しづさん
仕組みが整いすぎている分、自分の走りたいスピードと会社の進むスピードにギャップを感じるようになりました。“爆走”したかったんですよ。
しづさん
「こうしたらユーザーにもっと良いのに」と思っても、それを通すまでに時間がかかるし、自分がそこに触れるまで3〜4年とか待つ必要があったりして。「もっと早くいろいろやりたい」と思うようになりました。
💡ポイント
大手は「仕組み」「安定」「誇り」はある一方で、「スピード感」「自分の裁量」は物足りなく感じる人もいる。どちらが合うかは、自分の“走りたい速度”次第。
大手は「仕組み」「安定」「誇り」はある一方で、「スピード感」「自分の裁量」は物足りなく感じる人もいる。どちらが合うかは、自分の“走りたい速度”次第。
トピック③:転職のきっかけは「しゅんダイアリー出演」と“直感”
おくら
転職を考え始めたのって、いつ頃からだった?
しづさん
実は「転職しよう」とは全く思っていませんでした。きっかけは、しゅんダイアリーの動画に「就活生として出演しませんか?」と声をかけてもらったことなんです。
しづさん
その1週間後くらいに、しゅんさんと当時のディレクターと3人でご飯に行って、「楽しそうだな」とは感じたけど、その時点では「1〜2年は今の会社で頑張るつもりです」と話していました。
おくら
そこから、どうやって「転職しよう」に切り替わったの?
しづさん
さらに2週間後くらいに、またしゅんさんと社員とご飯に行って、「入りなよ」「明日からおいでよ」って軽く言われて(笑)
しづさん
そのときは「いやいや無理でしょ」と思ってたんですけど、あるタイミングでスッと「今行った方がいいかも」と気持ちが変わって。そこから1週間くらいで「入社します」と決めた感じです。
おくら
スピード感…!葛藤とか、周りから反対されたりは?
しづさん
自分の中では決まったらスパッと行くタイプなので、葛藤はほぼなかったです。ただ、年上の方に相談したときには「その会社、大丈夫なの?」とか「他の業界の方が向いてるんじゃない?」と言われることもありました。
しづさん
でも、「自分で決めたことじゃないと、自分で責任を取り切れない」と思ったので、最終的には「行くしかない」と腹をくくりました。
💡ポイント
「周りの不安」より、「自分で決めたかどうか」が後悔の少なさに直結する。直感は軽く見えるが、本人の価値観や違和感が溜まった結果として出てくる“総合判断”でもある。
「周りの不安」より、「自分で決めたかどうか」が後悔の少なさに直結する。直感は軽く見えるが、本人の価値観や違和感が溜まった結果として出てくる“総合判断”でもある。
トピック④:ベンチャーに来て良かったこと
おくら
実際、今ダイアリーで働いてみて、どんなところがいい?
しづさん
自分が「やりたい」と思うことも、「やらなきゃいけない」ことも、とにかく山ほどあるので、1日が終わるのが本当に早いです。退屈する時間が1秒もない。これは前職とは大きな違いですね。
おくら
同世代が多い環境っていうのもあるよね。
しづさん
それも大きいです。同世代しかいないし、みんな前向きでキラキラしていて、目が輝いてる(笑)。だから、自分も頑張ろうと思うし、「頑張らないとシンプルに死ぬ」とも思う。これは人によって向き不向きがあると思うけど、少なくとも今の自分にはすごく楽しい環境です。
💡ポイント
スタートアップは「やることだらけ」で大変な一方、退屈とは無縁の毎日になりやすい。同世代と“全力で走る空気”が楽しい人には、ハマりやすい環境。
スタートアップは「やることだらけ」で大変な一方、退屈とは無縁の毎日になりやすい。同世代と“全力で走る空気”が楽しい人には、ハマりやすい環境。
トピック⑤:前職のほうが良かった点も、もちろんある
おくら
逆に、「ここは前職のほうが良かったな」と思うところは?
しづさん
もちろんあります。前職のほうが仕組みは整っているし、教育体制もちゃんとしていて、「教えてくれる前任の先輩・上司」が必ずいました。
しづさん
今の環境だと、誰も答えを持っていないことも多くて、「自分でなんとかするしかない」場面が多い。そこはやっぱり大手の良さだなと思います。
💡ポイント
大手には「仕組みと育成」、スタートアップには「スピードと裁量」。どちらか一方が完全上位互換ではなく、「どちらの不便を受け入れられるか」で選ぶ部分も大きい。
大手には「仕組みと育成」、スタートアップには「スピードと裁量」。どちらか一方が完全上位互換ではなく、「どちらの不便を受け入れられるか」で選ぶ部分も大きい。
トピック⑥:9割の人には「最初は大手」をすすめたい理由
おくら
よく就活生から「最初は大手とベンチャーどっちがいいですか?」と聞かれるけど、しづちゃんはどう思う?
しづさん
正直、9割の人には「最初は大手でいいと思う」と答えます。スタートアップでいきなり大成功するパターンもあるし、ダイアリーは本当にいい会社だから新卒から来ても全然ありだと思うけど、「学生の時点で、その会社が本当にいいか」「その環境に耐えられるタイプか」を判断するのは、かなり難しいと思うからです。
おくら
一旦大手で働いてみるのをおすすめする、と。
しづさん
そうですね。私も大手を経験したからこそ、「もっと過酷で自分で決めて走る環境に行きたい」と思えました。大手にまず行って、自分のやりたいことが見えたら、半年や1年経たないうちに転職を考えてもいい。
しづさん
そのとき大手側には若干の迷惑もかけるかもしれないけど、一人辞めたくらいで会社は潰れません。むしろ応援してくれる人も多いと思います。
💡ポイント
「最初からベンチャー1択」も、「一生大手」もどちらもアリ。ただ、多くの人にとっては「まず大手で基準値と自分の向き・不向きを知る→必要なら早めに動く」が現実的なルートになりやすい。
「最初からベンチャー1択」も、「一生大手」もどちらもアリ。ただ、多くの人にとっては「まず大手で基準値と自分の向き・不向きを知る→必要なら早めに動く」が現実的なルートになりやすい。
トピック⑦:これからのキャリア
おくら
最後に、これから先、どういうキャリアを歩んでいきたいか教えてもらえる?
しづさん
自分で「売れるもの」を作れるようになりたいです。仕事って大きく分けると「売る」か「作る」かだと思っていて、「売る力」はそんなに苦手じゃないし、むしろ得意な方だと感じてます。
しづさん
でも、「人に売れるほどのプロダクトやスキル」が自分にはまだないな、とずっと感じていて。何でも平均点ちょい上くらいにはできるけど、「これだけは誰かに売れる」と言えるものがない。
おくら
売るもの=自分の武器を作りたいと。
しづさん
はい。一人でぽつんと社会に放り出されても、「売る力だけあるけど売るものがない」状態だと生きていけないと思ったので、「売るものを作る力」をつけたいと思っています。それが自分の成長にも、会社の成長にもつながると思うので。
トピック⑧:人生の軸
おくら
キャリアだけじゃなくて、“人生の軸”として大事にしたいことは?
しづさん
自分で決めることですね。人からアドバイスをもらうのは大事だし、ちゃんと受け止めるつもりです。でも、最後に決めるのは自分でありたいし、自分で決めたことだからこそ、失敗しても「後から正解にしていく」努力ができると思っています。
しづさん
ダイアリーに来た選択も、今はまだ「本当に正解だったか」は分かりません。ただ、2年後・10年後に「あのときの決断は正解だった」と自分で言えるように、この先も頑張っていきたいです。
💡ポイント
「人の意見は取り入れるけど、最後は自分で決める」「決めたあとに正解へ近づける努力をする」。このスタンスがあると、キャリアの選択肢が増えてもブレにくい。
「人の意見は取り入れるけど、最後は自分で決める」「決めたあとに正解へ近づける努力をする」。このスタンスがあると、キャリアの選択肢が増えてもブレにくい。
まとめ
✔️しづさんは、もともとベンチャー志向だったが自信のなさと周囲の声から大手を選び、9ヶ月働いたうえで「もっと自分のスピードで走りたい」と感じてスタートアップに転職した。
✔️大手は仕組み・教育・安定・誇りが魅力、一方でスピードと裁量の面では物足りなさもあり、スタートアップはその逆の特徴を持つ。
✔️多くの人にとっては、「まず大手で基準と自分の向き不向きを知る→必要なら早めに転職する」というルートが現実的だが、“最初からベンチャー”も本人の覚悟と相性次第であり。
✔️これからのキャリアでは、「売る力」だけでなく「売れるものを自分で作る力」をつけ、自分一人でも稼げる武器を持ちたいというのがしづさんの目標。
✔️人生の軸として、「自分で決めること」「決めたあとにそれを正解にしていく努力をすること」を大切にしている。
しづさん
大手かベンチャーかより大事なのは、「自分で選んだ」と胸を張って言えるかどうか。迷っても、最後の一歩は自分の意思で踏み出していきましょう。
