「ES が全然通らない…」そんな悩みを抱えている就活生、多いですよね。
とくに商社やコンサルなど人気業界になると、なぜ落ちたのか理由すら見えなくなるものです。
就活生の“典型的な落ちポイント”と、通過率が劇的に上がる ES の書き方を5つのテーマでまとめました。
人材研究所 代表。企業の採用支援や人事コンサルとして長年活躍し、“人を見るプロ”として就活アドバイスも数多く行っている。
トピック① ESが落ちる本当の理由は「具体性ゼロ」
ESの通過率を上げるには?
宮部: 東京工業大学 修士1年の宮部です。太陽光発電の発電量を予測するモデルを研究しています。エネルギー業界や商社、コンサルまで幅広く見ているんですが、コンサルの ES がほとんど通らなくて…。
しゅん: 今日は宮部さんの ES を曽和さんに見てもらいます。率直にどうでしたか?
曽和: テーマはいいんだけど、全体的に情景が浮かばないんですよね。抽象度が高くて、読んでいてイメージがつかめない。
宮部: たとえばどのあたりですか?
曽和: 「積極的に接客した」という一文。意味はわかるけど、何をしたのかは見えない。実際はドリンクを作りに来たタイミングで「今どんな感じですか?」と聞きに行ってたんですよね?それを書かないと伝わらない。
自分の経験は自分が知りすぎているため“書かなくても伝わる”と錯覚しがち。人事は書かれた事実だけで判断するため、抽象表現はすべて“情報ゼロ”扱い。情景が浮かぶかどうかが ES 通過の最重要ポイント。
トピック② 抽象ワード禁止:形容詞と比喩は書かない
具体的なESで通過率UP!
しゅん: 「寄り添って傾聴した」みたいな表現も抽象的ですか?
曽和: 完全に NG ですね(笑)。寄り添う=ラフな言葉遣いで話しやすい雰囲気を作った、傾聴=滞在時間や料金を丁寧に聞いた、という“行動”に分解しないと伝わりません。
宮部: たしかに言われてみると、抽象語でまとめがちでした…。
曽和: 抽象語は便利なんだけど、行動が見えないと意味がないんですよ。
トピック③ 不要な文章を削り、“行動を書く余白”を作る
ESでの無駄をなくそう!
曽和: ES が抽象的になってしまう理由のひとつが、不要な説明が多いこと。
たとえば「大学4年間」「男性と女性が〜」など、書かなくても意味が変わらない部分は削れます。
しゅん: それで30文字くらい空いたら、具体的行動が書けますね。
曽和: そう。まず削る→空いたスペースに具体的行動を書く。この順番で仕上げると全体が締まります。
ES の質は「どれだけ不要語を削れるか」で大きく変わる。削った文字数を具体的描写のためのスペースに回す。余白を作るほど、説得力のあるエピソードが書ける。
トピック④ 人気業界は“わからない=即落ち”の世界
ESだけで圧倒させる
しゅん: 商社・コンサルは倍率も高いですよね。
曽和: 100倍を下らない企業も多いです。だから ES で判断に迷ったら落とすという運用になる。抽象的な ES はそれだけで弾かれます。
宮部: なるほど…具体的に書くかどうかで差がつくんですね。
曽和: ほんとにそう。具体的情報があるだけで通過率は5倍でも10倍でも上がると思いますよ。
人気業界ほど“説明不足=落とす”が徹底されている。人事は大量の ES を読むため、曖昧な内容は評価対象にすらならない。逆に、具体的に書くだけで一気に上位に出られる。
トピック⑤ エピソードは「苦労・変化」が見えるものを選ぶ
苦労話は必須!
曽和: 愛席屋のバイトを選んだ理由、すごく良いと思いますよ。コミュ力を上げたいという目的がはっきりある。
宮部: 普通のバイトよりコミュニケーションの場面が多いと思って選びました。
曽和: そういう“背景”があるとエピソードが強くなる。さらに、苦労した話や乗り越えた経験があると、人事はその人らしさを読み取りやすいんです。
エピソードは「成功よりも苦労が見えるもの」が強い。人はピンチのときに能力が出るため、本質が伝わる。“なぜその経験を選んだのか?”という背景を語ると深みが出る。
✓抽象語は全部禁止。行動レベルで書くと伝わる。
✓“具体性がない=情報ゼロ”として落とされる。
✓不用語を削り、具体的描写のスペースを作る。
✓人気業界ほど具体性が評価を決める。
✓苦労や変化のあるエピソードが最も強い。
