就活が後半戦に入り、「持ちゴマがなくなってきた…」「大手はほぼ全落ち…」という声が増えてくるタイミング。
そんなときに出てくる選択肢が「大手の子会社」。今回は、社員口コミサイト「オープンワーク」の代表・大澤さんに、大手子会社のリアルなメリットと、“いい会社”の見つけ方を聞きました。
自己紹介
みさ
自己紹介をお願いします!
大澤さん
日本最大級の社員口コミサイトを基軸にした転職・就職プラットフォーム「オープンワーク」を運営しています、大澤です。普段から、膨大な量の口コミとスコアを見ながら企業分析をしています。今日は、“知名度に踊らされない会社選び”を一緒に考えられたらと思います。
トピック①:大手子会社は「全然アリ」な3つの理由
みさ
まず、新卒で大手子会社って“アリ”なんでしょうか?
大澤さん
結論から言うと「あり」です。ただし“全部の子会社が良い”わけでもないし、“親会社だから無条件で良い”わけでもない。一社一社ちゃんと見るのが前提です。
みさ
その上で、子会社ならではのメリットって?
大澤さん
大きく3つあります。1つ目は安定性。親会社が大企業であることが多く、倒産リスクが比較的低い。社会人になると、住宅ローンやクレカ審査など「会社の信用」が効いてくる場面が地味に増えます。
大澤さん
2つ目は福利厚生を“おこぼれ”で享受できる可能性。親会社の制度(社宅・持株会・保険・休暇制度など)を、そのまま子会社にも展開しているケースが多いです。
大澤さん
3つ目は親会社のアセットを使って成長できる。ブランド・顧客基盤・資金・ノウハウなど、親会社の資産を借りながらビジネスができる。子会社が伸びれば親会社の資産も増えるので、親会社側も支援に前向きなケースが多いです。
💡ポイント
大手子会社は「安定性」「福利厚生」「親会社アセットによる成長」の3点でメリットがある。ただし“子会社だから自動的に良い”わけではなく1社ずつ中身を見るのが前提。
大手子会社は「安定性」「福利厚生」「親会社アセットによる成長」の3点でメリットがある。ただし“子会社だから自動的に良い”わけではなく1社ずつ中身を見るのが前提。
トピック②:そもそも「子会社」って何?
みさ
子会社ってどこまでを指すんでしょう?
大澤さん
ざっくりこの3つに分けられます。①完全子会社:親会社が株式を100%保有。②連結子会社:親会社が50%超保有し、決算を連結(今回の話のメイン)。③関連会社:親会社が20%以上保有している“親戚”的なポジション。
大澤さん
今回「大手子会社」として話しているのは、主に50%超保有されている連結子会社+一部の完全子会社です。ただ、関連会社でも親会社の制度をそのまま真似していたり、グループとしてのメリットを享受している例もあります。
💡ポイント
完全子会社=100%保有、連結子会社=50%超保有、関連会社=20%超保有の“親戚枠”。就活でいう「大手子会社」は主に連結子会社だが関連会社がグループメリットを持つケースもある。
完全子会社=100%保有、連結子会社=50%超保有、関連会社=20%超保有の“親戚枠”。就活でいう「大手子会社」は主に連結子会社だが関連会社がグループメリットを持つケースもある。
トピック③:優良企業の探し方
みさ
良い大手子会社を見つけるコツは?
大澤さん
オープンワークを使う場合だと、ランキングで並べた時に親会社より子会社の方がスコアが高いケースがかなりあるんですよ。
みさ
え、そうなんですか?
大澤さん
はい。なので、「親会社に行きたかったけど落ちたから、その子会社で妥協…」と考えるより、まずは一つの会社としてスコアの高い企業を探す → 調べてみたら実は大手グループの子会社だった、という見方の方が、結果的に“当たり”に出会いやすいです。
みさ
スコアの見方で意識した方がいい点は?
大澤さん
僕は“バランス型”より“どこかが突き抜けている会社”を推します。企業のリソースは有限なので、全部の項目で高得点を取れる会社はGoogleクラス。
大澤さん
現実には、給与が突出して高い・成長環境が圧倒的・人間関係・カルチャーが飛び抜けて良いなど。どこか1〜2点に振り切っている会社の方が、芯があって魅力的だと感じます。
💡ポイント
「親に落ちたから子を探す」より「スコアの高い会社を探す→結果的に大手子会社だった」の順で見る方が良い。全項目平均点の会社より、自分が重視する項目が“突き抜けている会社”を選んだ方が満足度は高い。
「親に落ちたから子を探す」より「スコアの高い会社を探す→結果的に大手子会社だった」の順で見る方が良い。全項目平均点の会社より、自分が重視する項目が“突き抜けている会社”を選んだ方が満足度は高い。
トピック④:口コミと社員訪問で“社風”を多面的に見る
みさ
社風とか人の良さって、口コミやHPでどこまで分かるんでしょう?
大澤さん
かなり分かります。ただし、「口コミだけ」「HPだけ」に頼るのは危険。おすすめは、オープンワークなどで口コミ・スコアをざっと見る(スクリーニング)。気になる会社が出てきたら社員の話を直接聞く(OB訪問・座談会)。できればオフィス見学で雰囲気を見る。みたいに、複数の視点から同じ会社を見ることです。
大澤さん
口コミから見た姿・人事から聞く「公式ストーリー」・現場社員の生の話、それぞれで印象が変わる。だからこそ、多面的に見て“自分なりの解釈”を持つのが大事です。
💡ポイント
口コミ・HPはあくまで入口情報。スクリーニングで「気になる企業」を絞ったら、OB訪問やオフィス訪問で多面的に社風を確認する。1つの視点だけで判断しないこと。
口コミ・HPはあくまで入口情報。スクリーニングで「気になる企業」を絞ったら、OB訪問やオフィス訪問で多面的に社風を確認する。1つの視点だけで判断しないこと。
トピック⑤:持ち駒ゼロでも、まだまだ“良い会社”は残っている
みさ
今この時期(5〜7月あたり)で「持ち駒なくて詰んだ…」と思っている学生も多いと思うんですが…。
大澤さん
まずは焦らないこと。少子化で学生の絶対数は減っていて、企業側は「若い人材を採るのがどんどん難しくなっている」状態です。その結果、新卒採用を強化する会社が増えているし、5月・6月・7月以降も、普通に良い会社が採用を続けている、というのが今のリアルです。
大澤さん
だから、1社2社落ちたくらいで「自分はダメだ」と決めつける必要はまったくありません。むしろ、知名度だけで会社を選んでいないか、スコアや中身をちゃんと見ているか、を見直すタイミングだと思ってほしいです。
💡ポイント
少子化で企業の“若手獲得”は年々難しくなっており、夏以降も良い会社は普通に採用を続けている。持ち駒がなくなったときこそ「知名度」ではなく「中身(口コミ・スコア・社風)」で探し直すチャンス。
少子化で企業の“若手獲得”は年々難しくなっており、夏以降も良い会社は普通に採用を続けている。持ち駒がなくなったときこそ「知名度」ではなく「中身(口コミ・スコア・社風)」で探し直すチャンス。
トピック⑥:おすすめの子会社5選
みさ
最後に、大澤さん的おすすめの子会社を教えてください!
大澤さん
一般的に知られているであろう会社を大手企業と定義して、5つ探してきました!下に一覧でまとめますね。
💡ポイント
①株式会社電通総研:オープンワークのスコアは4.52(上位0.1%)/働きがいのある企業トップ50のうち、4位を獲得/風通しの良い文化/若手でも年収1,000万円超え
②CTCテクノロジー株式会社:伊藤忠グループ/オープンワークのスコアは4.34(上位0.1%)/親会社と同じくらいの待遇
③アビームコンサルティング株式会社:親会社はNEC/オープンワークのスコアは4.48(上位0.1%)/人や組織が良い/年収も高水準
④エムスリーキャリア株式会社:オープンワークのスコアは3.63(上位0.2%)/実績が豊富/人間関係や社風が良い/活躍が収入にリンクする
⑤株式会社ラクスパートナーズ:オープンワークのスコアは3.92(上位0.1%)/育成環境が整っており、未経験でもITエンジニアとして活躍できる力がつく
①株式会社電通総研:オープンワークのスコアは4.52(上位0.1%)/働きがいのある企業トップ50のうち、4位を獲得/風通しの良い文化/若手でも年収1,000万円超え
②CTCテクノロジー株式会社:伊藤忠グループ/オープンワークのスコアは4.34(上位0.1%)/親会社と同じくらいの待遇
③アビームコンサルティング株式会社:親会社はNEC/オープンワークのスコアは4.48(上位0.1%)/人や組織が良い/年収も高水準
④エムスリーキャリア株式会社:オープンワークのスコアは3.63(上位0.2%)/実績が豊富/人間関係や社風が良い/活躍が収入にリンクする
⑤株式会社ラクスパートナーズ:オープンワークのスコアは3.92(上位0.1%)/育成環境が整っており、未経験でもITエンジニアとして活躍できる力がつく
まとめ
✔️大手子会社は「安定・福利厚生・親会社アセット」の3点でメリットがあり、“全然アリ”な選択肢。
✔️「親に落ちたから子で妥協」ではなく、スコアが高い会社を一社として見て「結果的に親が大手だった」くらいの感覚で探すのが◎。
✔️スコアは“どこかが突き抜けている会社”を狙い、自分が重視する項目(成長・給与・人間関係など)と合っているかを見る。
✔️口コミ・HPだけで決めず、OB訪問やオフィス訪問など多面的な情報で社風を確認する。
✔️親会社支配で何も決められない子会社は要注意。安定を取るか、裁量を取るか、自分の価値観と照らし合わせる。
✔️夏以降も“良い会社”は募集しているので、知名度に踊らされず、口コミやスコアを使って冷静に探し直せば大丈夫。
大澤さん
「名前を知らないから」というだけで候補から外すのは、本当にもったいない。知名度ではなく、中身と自分との相性で、“自分にとっての良い会社”を見つけていこう。
