「志望動機、書けるのに刺さらない——」
その原因はたいてい"型"がズレているだけ。
今回、著者15年目・就活本を3冊書いたトイアンナさんが、27卒のリアルな志望動機(M&A仲介営業)を題材に、「受かる志望動機の設計図」を完全公開。
広告・食品・IT・コンサル志望にも使える、今すぐ真似できる型です。
動画本編はこちら。
今回のお題:M&A仲介営業を志望する27卒の志望動機
企画ナビゲーターのこなぎさんが持ち込んだのは、本人がトイさん監修のES無限添削プロンプトを使って書き上げたM&A営業志望の志望動機。冒頭から原体験→業界選定→企業選定→自己実現の4層が綺麗に設計された作品でした。
添削前の本人の悩みはこの2つ——
企業ならではの志望動機が書けず、ありきたりになる
他の就活生とどう差別化していいかわからない
「就活生の多くが抱える二大悩み」を代表するケースなので、以下トイさんのFBを誰でも真似できる型として分解していきます。
トイさんが"ほぼ直しなし"で唸った志望動機の全貌
こなぎさんが代読した志望動機の要旨はこうでした(抜粋)。
高校まで育った新潟県の田舎で、地元中小企業の衰退による花火大会の縮小を目の当たりにした経験から、M&Aを通じて活気を取り戻す地方創生への貢献という強い思いを抱いています。
そして長期インターンでトップセールスとなった経験から、年収1億円のトッププレイヤーになるという自己実現——その2軸を実現する上で、御社が最も目標達成の可能性が高い環境だと確信しました。
トイさんの評価は「非常に熱意が高く伝わる。聞くだけでジーンとする」と最上級。ほぼ直しなしで通るレベル。なぜこの志望動機は刺さるのか、構造を解剖します。
受かる志望動機の"鉄板構成":冒頭に"原体験"を置く
トイさんが一番評価した点は「冒頭に本人の原体験が入っている」こと。これ、できている就活生が少ないポイントです。
📌 典型的なNG冒頭 vs 受かる冒頭
❌ 「私が御社を志望する理由は、業界最大のトッププレイヤーである御社が……」
→ 会社を褒めているだけの回答。志望動機ではなく「会社の説明」になる✅ 「私が御社を志望する理由は、高校まで育った地域で花火大会の縮小を目の当たりにした経験からです」
→ 「なぜそれをあなたがしたいのか?」問いに最短で答える
志望動機は「自分の過去に感じてきたこと」と「会社のビジョン・事業」を重ねる作業。会社を褒める作業ではありません。まずこの前提をインストールするだけで、書き上がる質が一段変わります。
差別化のカギ①:競合他社と比較する
「他の就活生とどう差別化すればいいか」への答えは、競合他社と比べること。
今回のM&A仲介営業なら、同業のライバル企業を調べて「この会社ではやっていて、他社ではやっていない取り組み」を握る。AIに聞くだけでも一定のたたき台が出ます。
📌 競合比較の具体手順
志望企業のライバル企業を3社列挙(AIに聞いてOK)
各社のIR情報・ニュース・口コミ(OpenWorkなど)をチェック
志望企業だけがやっている戦略・施策・制度を1つ特定
「だからこそ、この会社でなければ達成できない」と志望動機で言い切る
この1ステップが入るだけで、「この会社でなければ」の納得感が段違いに上がります。
差別化のカギ②:社長発言・IR情報を自分のビジョンと接続
今回の志望動機がもう一段光ったのは、社長の発言・施策を調べ上げ、自分のビジョンと重ねていた点。
M&A・金融・商社のような「会社の差別化が人に依存する」業界では、社長の発信・IR情報・ニュースリリースが最も効く情報源。「この社長のこの方針に、自分のこの経験がぴったり重なる」と語れれば、納得感の解像度が一気に上がります。
NG志望動機の3パターン——"生成AIまる投げ"は全バレ
面接官から見て"即死"する志望動機の3大パターンはこちら。
📌 刺さらない志望動機3パターン
生成AIだけで完成させた志望動機:原体験がゼロなので、どの業界にも出せる"使い回し"に見える
会社を褒めちぎるだけ:「業界を牽引しており」「社会貢献に注力し」など、会社が既に知ってる情報を並べても評価されない
ふわふわワードだけで構成:リーダーシップ・トッププレイヤー・他者を巻き込む・業界を牽引……使えば使うほど没個性になる
トイさん曰く「生成AIを叩きにするのはOK。そこに"俺語り"を追加してほしい」。自分の人生、特に幼少期の経験や価値観がどう会社に繋がるかのラブレターが、志望動機の本丸です。
業界別・刺さる志望動機テンプレート
業界が違うと、刺さる原体験のパターンも違う——トイさんが整理してくれた4業界の王道テンプレをまとめます。
🎯 広告業界:「広く届ける」原体験を語れ
広告は「広く広める仕事」。だからこそ「クライアントのメッセージを広げることに喜びを感じた原体験」を語るのが王道です。
SNSでフォロワーを増やした経験
イベント・同人誌などで自分のメッセージを届けた経験
「自分1人では届けられる範囲に限界がある。広告業界に入れば何百倍にできる」という接続
🎯 食品メーカー:店舗を回って"直近の興味"を示す
身近な製品を扱う企業は「幼少期からの接触」+「直近の興味」のダブルで語るのが王道。幼少期だけだと「家族が買ってただけでは?」で終わってしまう。
📌 食品メーカー志望で入れるべき直近ネタ
近所のスーパー3店舗でディスプレイ位置・価格・目立つ比率を比較
競合とパッケージデザイン・CMのメッセージをどう変えているか
IR情報と照らして「株主向け発信と店頭戦略が一致している」ことを証明
この型は食品に限らずスーパー配荷の全メーカーで流用可能。お菓子・飲料・日用品もまとめて差別化できる効率のいいリサーチ方法です。
🎯 IT業界:職種特化+技術選択で語る
IT業界は内部が極端にバラバラ(アプリ/サーバー/データ基盤/SIer/事業会社)なので、「ITで受けてないか」がまず前提チェックされる領域。職種を絞り込んだうえで——
その職種に多い人材の特徴を調べ、自分と重ねる(「この種類のエンジニアにはこういう人が多いと知って、まさに自分らしいと思った」)
会社が主力で使う技術スタックと、自分が獲得したい技術を接続
「会社の志望動機」よりも「職種の志望動機」のほうが通りやすいのがITの特徴です。
🎯 コンサル:ロジカルシンキングではなく"熱意で説得する力"
コンサル志望の鉄板ミスは「ロジカルシンキングをアピールする」こと。トイさんは一言、「ロジカルは"あって当たり前"とされるので、アピールしても"私は人間です"と言ってるだけになる」。
代わりに刺さるのは——
クライアントを熱意で説得する力
難しい交渉を1人1人の説得でやり遂げた過去エピソード
「その場で誰かに"コンサル向いてる"と言われたことから業界に関心を持った」という接続
時間がない時の時短ルート:IRの"個人投資家の皆様へ"を読め
「足を使って回る時間がない」——そんな時のトイさんの裏技はこれ。
📌 時短志望動機のリサーチ手順
志望企業のIR情報ページにアクセス
「個人投資家の皆様へ」ページを開く(初心者向けに会社の方針が整理されている)
その資料をダウンロードしてAIに要約してもらう
自分の原体験と重なる部分を1つ拾って志望動機に織り込む
足で稼ぐのが理想、でも時間がない時はこのショートカットが最速です。
まとめ:受かる志望動機の"3ステップ"
トイさんの解説を1枚に凝縮すると、受かる志望動機はたった3ステップで書けます。
📌 受かる志望動機の3ステップ
①会社を調べる:IR情報・ニュース・OpenWork・社長発信・競合比較
②自分の経験を引っ張り出す:幼少期〜直近まで、会社のビジョンと重なるエピソード
③発揮できる力を宣言:その会社でどう貢献できるかを熱を持って書く
あとは「冒頭に原体験を置く」ルールを守るだけ。この設計図があれば、業界問わず"ジーンとくる"志望動機が書けます。
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