就活が本格化してくる12月、「ESも面接も、正直まだちゃんとできてない…」と不安になりますよね。でも、曽和さん曰く「企業が見ているポイントは、実はめちゃくちゃシンプル」なんです。
この記事では、26卒が年内におさえておきたい就活の本質を、ももさんと曽和さんの会話形式でギュッとまとめました。
読み終わる頃には、「ESも面接も、まずはここからやればいいんだ」と一歩踏み出せるようになるはずです。
トピック1ESが通る人・落ちる人の決定的な差
「気合い文章」より“事実8割”が鉄則
もも:年内の悩みで一番多いのが「ESどう書けばいいか分からない」です。特にガクチカは、気合い入れて書いても落ちる人が多くて…。
曽和:そうなんですよ。たくさん見ていると、まず「抽象的な思いばっかりで、事実が超少ない」ESが半分以上です。
もも:え、気持ちを一生懸命書いてるのにダメなんですか?
曽和:例えば「どんな高い目標でも諦めずにやりきります」「困難があっても最後まで挑戦します」みたいな“気合い文章”ですね。これ、情報としてはほぼ0点なんです。
もも:0点…結構ショックな言葉ですね…。
曽和:企業がESから読み取りたいのは、「どんな場面で、何を考えて、何をして、どういう結果になったか」。この“事実のストーリー”だけなんです。思いは添え物。
もも:じゃあ、感情と事実が半々ぐらいだと少ない?
曽和:半々はギリギリです。おすすめは、事実と気持ちの比率を「8:2」くらいにすること。7:3でもいいですが、それくらい“事実で埋める”意識が必要ですね。
・ESで一番多い落ちパターンは「思いばかりで事実が少ない」こと。
・企業が知りたいのは「どこで・何を考え・何をして・どうなったか」というストーリー。
・「やりきる力があります」「どんな困難も諦めません」などの“気合い文章”単体は、情報量としてはほぼ0点。
・目安は事実:思い=8:2(多くても7:3)。まず事実を書き、そのうえで「何を学んだか」を少しだけ足す。
・人気企業ほどESの枚数が多いので、「情報量不足=評価不能」で落ちるリスクが高くなる。
トピック2早期選考の志望動機はどう書く?
迷ったら「選社基準」をそのまま書けばいい
もも:冬インターンとか早期選考のESで、「志望動機どう書けばいいか分からない」という声も多いです。本選考と早期選考で、書き方は変えた方がいいんでしょうか?
曽和:いわゆるガクチカ部分は、早期でも本選考でもほとんど変わりません。変わるのは志望動機の“濃さ”ですね。
もも:濃さ?
曽和:早期の段階で、就活生って「ここじゃなきゃ絶対イヤ!」ってほど決まってないじゃないですか。企業側もそれは分かっているので、そこまでガチガチの志望動機は求めていません。
もも:じゃあ、どう書けばいいんですか?
曽和:僕のおすすめは、「志望動機」じゃなくて「選社基準」を書くことです。
もも:選社基準?
曽和:会社や仕事を選ぶときに、自分が大事にしている基準ですね。「こういう雰囲気の職場がいい」「こういう社会貢献ができる仕事がいい」みたいな、もうちょっと一般的な話でいいんです。
もも:なるほど、会社限定の理由じゃなくていいんですね。
曽和:そうです。「私は仕事選びでこういうポイントを大事にしています。その基準に御社が当てはまると感じたので応募しました」くらいで十分。
もも:でも中には「この志望動機だと、うちじゃなくてもよくない?」って言ってくる面接官もいそう…。
曽和:たまにいますけど、そのときは「確かに他にも当てはまる会社はあると思います。ただ、今のところ自分が見ている中だと御社が一番当てはまると感じています」くらいでいいんです。深く戦わなくてOK。
もも:本選考が近づいたら、そこから「よりなぜこの会社なのか」を肉付けしていく感じですね。
曽和:そうそう。今の時期は、無理に“作った本気”を語ろうとせず、「自分が大事にしてる基準」を丁寧に言えれば大丈夫です。
・早期選考の段階では、企業も「志望度はまだ固まっていない」と分かっている。
・無理に“この会社一択です!”という志望動機を作る必要はない。
・代わりに「自分の選社基準」を素直に書くのがコツ。
・書き方は「自分の基準」→「その基準に御社が当てはまると感じた」の流れでOK。
・本選考・最終に近づくほど、「なぜその会社なのか」を少しずつ具体的にしていけばいい。
トピック3志望動機を本気に見せる3つの要素
「きっかけ・意見・行動」をそろえよう
もも:とはいえ、同じような志望動機が何千枚も届きますよね。その中で、差がつくポイントって何なんでしょう?
曽和:企業が志望動機を見るときは、だいたい3つのポイントで本気度を見ています。
もも:3つ?
曽和:1つ目は「きっかけ」。その価値観になった理由ですね。どんな環境で育ったのか、どんな出来事や人との出会いがあったのか。
もも:バックグラウンドの部分ですね。
曽和:そう。「そんなきっかけがあるなら、本気かもね」と思ってもらえるかどうか。2つ目は「意見」。本当にやりたいなら、その業界やテーマについて、自分なりの考えを持っているはずですよね。
もも:例えば環境問題に興味があるなら、「電気自動車とハイブリッドどう思う?」って聞かれたときに何かしら言える、みたいな。
曽和:まさにそれです。3つ目は「行動」。本当にやりたいなら、何かしら行動に移しているはずだろう、と企業は見ます。
もも:ボランティアとか、関連する団体に入ってるとか、資格の勉強するとか…。
曽和:そういう小さなことで十分です。「きっかけ・意見・行動」がそろっているかどうかで、「この人、本気で言ってるのか」を判断しているんですね。
もも:でも正直、そこまで本気じゃない企業も受けるじゃないですか…。
曽和:その場合、自問自答してみて「きっかけはあるけど、意見も行動も出てこない」なら、実はそんなに行きたくないのかもしれません。それが分かるだけでも、自己分析になります。
もも:志望度がそこまで高くない会社の最終とかに急に呼ばれたら、無理やり「本気です!」って言うより、さっきの選社基準で素直に話した方が良さそうですね。
曽和:そうですね。やりたいと言いながら、意見も行動もないと「この人、行動力ないのかな」と見られるリスクもあるので、無理しない方がいいです。
・企業は志望動機を「きっかけ・意見・行動」の3つでチェックしている。
・①きっかけ:その価値観になった理由(環境・出来事・出会いなど)。
・②意見:その業界・テーマについての自分なりの考え。
・③行動:本気だからこそ取っている具体的なアクション。
・3つを自問自答してみて、出てこないなら「本当に行きたい会社か?」を考え直してみる。
・志望度がそこまで高くない企業は、ムリに“本気アピール”を作るより、選社基準で素直に話した方が安全な場合もある。
トピック4自己分析は「一人でやらない」
他人からのフィードバックで“ズレ”を埋める
もも:ここまでESと志望動機の話を聞いてきましたが、「そもそも自分の強みもよく分かってない」という人も多いと思います。自己分析は何から始めるのがいいですか?
曽和:自己分析って「自分でノートに向き合って、自分を分析する」というイメージがありますよね。でも本当は、「自分が気づいてない自分を減らすこと」が一番大事なんです。
もも:自分では分かってないけど、他人から見たら丸見えの部分ってありますよね。
曽和:そうそう。「君って天然だよね」とか「意外とガツガツしてるよね」とか、自分の認識とズレているところ。そこを知るのが本当の自己分析です。
もも:たしかに。私も、よく「ふわっとしてそうに見えるけど、芯は熱いよね」とか言われます。自分ではあんまり意識してなかったですけど。
曽和:そういうギャップを、友達・先輩・親・先生・キャリアセンターの人など、いろんな人からフィードバックをもらって集めていくのが大事ですね。
もも:フィードバックってちょっと怖いですけど…就活のタイミングなら、腹くくって聞いた方がいいですね。
曽和:就活で出会う人は、ほぼ全員が初対面です。多くの面接官は、良くも悪くも第一印象に引っ張られます。だからこそ、「私はこう見られがちなんですが、実はこういう一面もあります」と自分から説明できるようにしておくのがすごく大事なんです。
もも:たしかに、自分がどう見られているか分かってないと、そのギャップも埋められないですもんね。
曽和:そうです。自己PRや面接対策の前に、「自分の見られ方」を知ることが、実は一番の土台になります。
・本当の自己分析は「自分が気づいていない自分を減らすこと」。
・友達・先輩・親・先生・キャリアセンターなど、複数の人から第一印象や自分へのイメージを聞いてみる。
・特に「第一印象」と「本当の自分」のギャップを知っておくのが重要。
・就活の面接官は、どうしても第一印象に影響される人が多い。
・「こう見られがちですが、実は〜です」と自分から説明できるようにしておくと、誤解されたまま終わるリスクを減らせる。
トピック5グルディス・Webテスト・年内の動き方
「無理しない役割」と「場数」で差がつく
もも:ここからはグルディスやWebテスト、年内の動き方についても聞いていきたいです。まずグルディスって、どんな対策をしておけばいいんでしょうか?
曽和:グルディスには大きく2パターンあって、1つ目はコンサルなどがやる「議論の進め方や論理性、アイデア量」をガチで見ているタイプ。2つ目は、「チームでどんな役割を取るか」を見ているタイプです。
もも:多いのはどっちなんですか?
曽和:圧倒的に後者ですね。仕事って基本的にチームプレーなので、「この人はチームの中でどう振る舞うか」を見ている会社が多いです。
もも:よく「司会やった方がいい」「タイムキーパーが無難」みたいな話も聞きますけど…。
曽和:実は、どの役割でもいいんです。一番大事なのは、「自分のタイプに合った役割を選べているか」。
もも:自分に合ってない役割を無理して取りに行くと?
曽和:ギクシャクしますよね。そのとき企業が何を見るかというと、「この人、自分のこと分かってないな」と。自己認知ができてないのはマイナス評価になりやすいです。
もも:逆に、途中で「この役割はあの人の方が向いてるな」と思ったら?
曽和:素直に譲って、自分はアイデア出しや意見を整理する役に回るのは全然アリ。むしろ「自分のポジショニングを調整できる人」としてプラスです。
もも:クラッシャーみたいな人がいたときはどうすれば…?
曽和:真正面からぶつかってバトルすると、2人まとめて「喧嘩してる人」に見えちゃうのでおすすめしません。穏やかに相手の意見も尊重しつつ、「そろそろ本題に戻りましょうか」と場を整える役に回るのがいいですね。
もも:なるほど…。じゃあWebテストは、年内からどれくらいやっておくべきですか?
曽和:Webテストは完全に「慣れゲー」です。テスト会社は「何回受けても点は変わりません」と言いますが、実際は受けるほど上がる人が多いです。問題集を1冊決めて、年内からちょこちょこ解いておくのがおすすめですね。
もも:最近はWebテストで結構絞りますよね。
曽和:そうなんです。今までなら半分通ってたのが、3分の1とか10分の1に絞られるケースもあります。その分、残った人には丁寧に面接するというスタイルですね。
もも:早期選考で内定間近の人は、年内どう過ごせばいいですか?
曽和:そのまま終わってもいいくらいの企業なら、もちろんそれでOKです。ただ、まだこれから本格化する日系大手などに「未練はないか?」は一度立ち止まって考えた方がいいですね。
もも:逆に、まだあまり動けていない人は?
曽和:自信がない人ほど、「本命だけ受ける」は危険です。年内は志望度に関わらず、面接の場数を踏んで慣れておくのがおすすめ。落ちてもいい会社で経験を積んでおけば、本番のときにだいぶ楽になりますよ。
・多くのグルディスは「議論の質」より「チームでの役割・自己認知」を見ている。
・どの役割が有利というより、「自分に合った役割を選べているか」が評価される。
・途中で「この役割はあの人の方が向いている」と思ったら、譲って別のポジションに回るのもプラス。
・Webテストは完全に“慣れ”がモノを言う世界。年内から問題集でトレーニングしておく。
・早期選考で進んでいる人は「これで本当に終えていいか」を一度確認。まだ動けていない人は、年内に面接の場数を踏んでおくのがおすすめ。
✓ ESは「気合い文章」ではなく、事実8割でストーリーを書くのが鉄則。
✓ 早期選考の志望動機は、「選社基準」を素直に伝えればOK。
✓ 志望動機の本気度は「きっかけ・意見・行動」の3つで伝わる。
✓ 自己分析は一人で完結させず、他人からのフィードバックで“見られ方”を知る。
✓ グルディス・Webテスト・面接は、役割選びと場数で差がつく。年内から少しずつ慣れておこう。
