同級生が就職していく中で、まだ大学3年生の自分。「親に申し訳ない」「自分だけ取り残されている」と感じてしまうのは自然なことです。でもそこで止まらず、「この時間をどう意味あるものに変えるか」を考えられれば、留年もむしろ強みになり得ます。その考え方と具体的な一歩を、まとめました。
自己紹介
とっきー
自己紹介をお願いします!
セカニチさん
元大手広告代理店に勤めていました、セカニチです。普段は鬼面接官として厳しめコメントもしていますが、今日は優しく包み込んでいこうと思います。
とも
青山学院大学3年のともです。今年の1月から就活はしていたんですが、成績発表で2留が確定してしまい、就活はストップしています。今日はよろしくお願いします。
トピック①:1浪2留で自己肯定感が下がっている今の気持ち
とっきー
まず、今の学生生活を振り返って、どんな気持ちが一番大きいですか?
とも
自己肯定感が下がることが多いですね。高校までは勉強も野球も得意で、割とスムーズに来てたんですけど、大学受験で浪人して第一志望に受からず、青学に進学してからも勉強に熱が入らず1留。2留目は、今年の話なんですけど、アルバイトと遊びと勉強の優先順位を考えて取り組んできたつもりだったのに、最終的に2単位不足で確定してしまって…。
セカニチさん
単位発表の日はどんな感じでした?
とも
家でポロポロ泣いてました。同級生で入った人たちはみんな就活もうまくいって、この春から社会人になるのに、自分はまだ3年生やってるって状況が心にきます。親にも迷惑かけてる感覚もあって。
💡ポイント
浪人・留年で自己肯定感が下がるのは自然な反応。ただ、そのまま「自分はダメだ」で止まるか、「ここから何を回収するか」に目を向けるかで数年後の景色が変わる。
浪人・留年で自己肯定感が下がるのは自然な反応。ただ、そのまま「自分はダメだ」で止まるか、「ここから何を回収するか」に目を向けるかで数年後の景色が変わる。
トピック②:2留を「むしろありがとう」と捉え直す
とっきー
今の話を聞いて、セカニチさんはどう感じました?
セカニチさん
僕自身、貧乏な家庭で育って、ネガティブな出来事はいっぱいあったんですよ。でも、あるときから「ネガティブが起きたときほど、むしろありがとう」と思うようにしていて。右肩脱臼したときも、「これがなかったらもっと大きい怪我してたかも」「両肩いってたかも」とか。
とも
2留もむしろありがとう…ですか。
セカニチさん
そう。2留したからこそできる経験とか、出会える人とか、使える時間って絶対あるんですよ。それを活かして3年後に何かを成し遂げたとき、「あのとき2留して時間ができたから今がある。ありがとう」って言えるようになればいい。親御さんも「留年したけど結果よかったね」と言えるようになるはず。
とも
たしかに、長い目で見れば、この時間で成長した姿を見せられたら、それがいちばん親への恩返しになる気がします。
💡ポイント
「やってしまった」事実は変えられないが、その意味づけは変えられる。留年を“余白”と捉え、「この時間があったから今の自分がある」と言える未来を作る発想が大事。
「やってしまった」事実は変えられないが、その意味づけは変えられる。留年を“余白”と捉え、「この時間があったから今の自分がある」と言える未来を作る発想が大事。
トピック③:麻雀との距離感と“突き抜けるかどうか”
とっきー
1留目の理由は?
とも
ジャンソーでアルバイトしてて、完全に麻雀にのめり込みました。学校にほとんど行けてなかったです。
セカニチさん
麻雀プロの道とかは考えなかった?
とも
考えました。プロ試験受けようかなと。でも麻雀プロって、自分がお金払って団体に所属する形で、年会費も数万円かかるし、学生からすると重い。しかもトップで活躍できるのは一握りで、冷静に「仕事にはできないな」と思いました。なので、これからは趣味として付き合うくらいにしようかなと。
💡ポイント
「突き抜けてプロになる」選択肢も一度真剣に考えたうえで、意識的に線を引いたなら、それは立派な判断。依存対象を“仕事にしない”と決めることも大事な一歩。
「突き抜けてプロになる」選択肢も一度真剣に考えたうえで、意識的に線を引いたなら、それは立派な判断。依存対象を“仕事にしない”と決めることも大事な一歩。
トピック④:休学とこの1年の使い方
とっきー
これからの1年の使い方はどう考えていますか?
とも
今期までは休学しようと思っていて、その間に長期インターンを始めたり、Webテストの勉強をしたりしようと考えてます。
セカニチさん
長期インターンはどんなジャンルを考えてる?
とも
今年受けてたのはIT企業がメインで、エンジニア志望でした。ただ、本当に自分に適性があるのか分からなくて…。そこも含めて相談したいです。
💡ポイント
「とりあえず資格」「とりあえずインターン」ではなく、この1年を“意図ある投資期間”として設計し直すことが大切。
「とりあえず資格」「とりあえずインターン」ではなく、この1年を“意図ある投資期間”として設計し直すことが大切。
トピック⑤:適性探しより“人生の師匠”探し
とっきー
エンジニアでいいのか、それとも別の道か、どう考えたらいいでしょう?
セカニチさん
結論、適性はやってみないと分かりません。だから、“自分に合う職種探し”より先に、“人生の師匠になりうる人”を探した方がいい。いろんな大人に会って、「この人みたいになりたい」と思える上位1〜3人を見つける。その人たちの共通要素を抜き出して、「その要素を満たせる場所はどこか」を逆算する。
とも
人生の師匠…。
セカニチさん
身近でいうと、お兄さんがいるよね?ずっと尊敬してたと言っていたから、そのお兄さんが「尊敬している人」「信頼している同僚」は誰なのかを紹介してもらうのもあり。尊敬の連鎖で師匠候補を増やしていくイメージです。
💡ポイント
「職種適性」を机上で考えても限界がある。まずは“こんな大人になりたい”と思える人にたくさん会い、その共通項から方向性を決めるほうがブレにくい。
「職種適性」を机上で考えても限界がある。まずは“こんな大人になりたい”と思える人にたくさん会い、その共通項から方向性を決めるほうがブレにくい。
トピック⑥:理想の社会人像と“某N社”の話
とっきー
ともくんの理想の社会人像ってありますか?
とも
大手企業に勤めて、家庭を持って、休日は子どもとキャッチボールして…みたいな、ワークライフバランスの取れた生活が理想です。在宅勤務もできたら嬉しいです。
セカニチさん
日本の超大手ITで、フルリモートOKな某N社がありますよね。エンジニア職が多くて、年収も平均より高め。どう思う?
とも
まさにそこ志望してました。兄がその会社で働いてましたし、ファーストキャリアとしてはすごく良いと言ってました。ただ、兄も「給料は正直そこまで高くない」と言っていて、その後は転職していきました。
セカニチさん
僕なら30歳で600〜700万だと物足りなく感じるタイプだけど、価値観次第ですね。「フルリモートで家族時間最優先」が軸なら、めちゃくちゃ良い職場。ただ、もっと刺激や高年収を求めるなら他の選択肢もあり得る。
💡ポイント
「有名&ホワイト」な企業は、安心感は大きいが刺激や報酬の上限が決まっていることも多い。自分の価値観(安定・家族時間・収入・刺激)の優先順位をはっきりさせることが重要。
「有名&ホワイト」な企業は、安心感は大きいが刺激や報酬の上限が決まっていることも多い。自分の価値観(安定・家族時間・収入・刺激)の優先順位をはっきりさせることが重要。
トピック⑦:兄との関係を“月1の面談”にする
とっきー
お兄さんとは今どれくらい会っていますか?
とも
半年に一回くらいです。埼玉に住んでいて、家から1時間半くらいで行けます。
セカニチさん
半年に一回は少ない(笑)。月1くらいで会ってもいいと思います。そこで、「この1ヶ月でやったこと」「反省点」「次の1ヶ月でやること」を報告する。
とも
向こうの時間をもらうのが申し訳なくて…。
セカニチさん
怠惰なままだとたしかに申し訳ないけど、ちゃんと行動して、その上で相談するなら、お兄さんも誇らしい気持ちになるはず。身近な人ほど、一番のメンターになり得ます。
💡ポイント
近くに“良いロールモデル”がいるなら、それを活用しない手はない。月1で近況と次の一歩を共有する相手を持つことが、行動の継続に効いてくる。
近くに“良いロールモデル”がいるなら、それを活用しない手はない。月1で近況と次の一歩を共有する相手を持つことが、行動の継続に効いてくる。
トピック⑧:スキルより先に“土台のモチベーション”を燃やす
とっきー
資格とかスキルの勉強については、どう考えますか?
セカニチさん
スキルは必要だけど、その前に“土台のモチベーション”がないと続きません。モチベーションがない状態で資格を取ると、「取れたから満足」で終わってしまう。どの方向にエネルギーを注ぐかを決めるには、まず人生の師匠を探して、燃える理由を作る方が先です。
とも
たしかに、「これ取ったあとどうするんだっけ?」ってなってたかもしれないです。
セカニチさん
あと、21歳だろうと24歳だろうと、35歳の僕から見れば“同じ20代”です。何浪何留とか、本質的にはどうでもいい。今燃えているかどうかの方が100倍大事です。
💡ポイント
スキル習得は“燃える方向”が決まってからのほうが意味がある。年齢や留年歴より、「今どれだけ本気で動けるか」が将来を左右する。
スキル習得は“燃える方向”が決まってからのほうが意味がある。年齢や留年歴より、「今どれだけ本気で動けるか」が将来を左右する。
まとめ
✔️1浪2留で自己肯定感が下がるのは自然なことだが、「この時間があったから今がある」と言える未来を作る発想に切り替えられると強い。
✔️麻雀などにのめり込んだ過去も、“仕事にはしないと決めた線引き”ができたなら、それ自体が一つの学びになっている。
✔️この1年は「とりあえず資格」ではなく、“人生の師匠探し”と“自分の価値観の言語化”に時間を使うとレバレッジが効く。
✔️理想の働き方(大手・フルリモート・家族時間重視など)と、自分の“ゴリゴリ度”とのバランスを見て、企業選び・キャリア選択を考えることが大事。
✔️近くにいる兄や尊敬できる大人と、月1ペースで「この1ヶ月の行動と次の一歩」を共有するだけでも、行動の継続と自己肯定感の回復につながる。
✔️スキルより先に“燃える理由”を作る。留年歴や年齢より、「今どれだけ本気で動けているか」が、数年後の差になる。
セカニチさん
何浪何留していても、20代はまだいくらでも取り返せます。この1年を「ただの遅れ」ではなく「土台づくりの時間」に変えられるかどうかが、これからの勝負どころです。
