27卒で早期選考が本格化してくると、「面接はそれなりに話せるけど、評価されているのか不安…」「フィードバックもらえないから、何を直せばいいのか分からない…」ってモヤモヤしがちですよね。
今回は、TikTokで「27卒毎日が就活」を発信している古田さんが、トイアンナさん×こなぎさんと一緒に行った“ガチ模擬面接”をもとに、「あと一歩で落ちる人に足りない1つの力」を5つのトピックに分けて解説します。
就活本『確実内定』著者。現在は就活オタクとして、就活のアドバイスを行なっている。
トピック1:就活の進捗と「面接の課題感」
サマーインターン何社出した?
古田:初めまして、TikTokで「27卒毎日が就活」というアカウントで就活について発信しております、古田と申します。よろしくお願いいたします。
こなぎ:お願いします。サマーインターンはどれくらい応募して、どれくらい参加されたんですか?
古田:サマーインターンは20〜25社ほど応募させていただいて、7社ぐらいインターンに参加しています。その中でも早期選考に進ませていただいているのは2社ぐらいです。
こなぎ:じゃあもうESも面接もそれなりに経験されてる感じですね。面接って得意な方ですか?
古田:しゃべることは好きなので、得意だとは思っています。ただ、相手の質問に対して的確にそれずに答えることや、覚えてきたことをただ話すんじゃなくて、会話形式で話すっていうところを目指していて…。そこで論理的に話を組み立てるのが課題かなと思っています。
こなぎ:今日はそのあたりも含めて、トイさんに良かった点と、自分では気づいてない課題もズバッと言っていただけたらと思うので、ぜひ頑張ってください。
古田さんは20〜25社応募/7社参加/2社早期選考進出と、行動量はかなり多め。自分では「話すのは得意」と認識しつつ、“質問にズレずに答える”“会話として成り立たせる”ことを課題として自覚している。面接は「話せるかどうか」だけじゃなく、質問への的確さや会話のキャッチボール感も評価される。ここまで進捗している人ほど、「何となくはいけるけど、どこを伸ばせば“合格レベル”になるのか」が見えにくい。だからこそ、第三者からのフィードバック付きの模擬面接が、次のステージに上がるためのヒントになる。
トピック2:消防団の学チカと「望まない立場」での振る舞い
ガクチカは何ですか?
トイ:では、学生時代に頑張られたことを一つ教えていただけますか?
古田:はい。私が学生時代に力を入れたのは、市で最年少として加入した消防団での活動になります。当初は経験も信頼もなくて、発言しても受け入れてもらえない、まさに誰も助けてくれない現場でした。
古田:そこでまずは信頼を得ることを目標にして、訓練に一番最初に行く、準備や掃除をする、ホワイトボードに目標を書く、そんな小さな行動を積み重ねることを意識しました。地域の方とも積極的にコミュニケーションを取って、普段表に出ない課題を団内に共有していくことで、次第に周りからも意見を求められるようになり、幹部を任されています。
トイ:かなり戸様の環境だったと思うんですが、なぜそこでくじけずに頑張れたんですか?
古田:最初は正直、軽い気持ちで「やってみようかな」で入ったんですけど、長年消防団で活動されている方の姿を見て、地域のつながりに感動したといいますか。「自分は見えてなかったけど、こんなに支えられていたんだ」と気づいて、それが原動力になっていました。
トイ:試合に出られない期間が長かったサッカーの経験も含めて、“望まない立場の時にどう振る舞うか”をすごく大事にしてこられたんですね。
消防団では「最年少」「信頼ゼロ」「誰も助けてくれない」という逆境スタート。そこで「一番に行く」「準備・掃除をする」「目標を書く」といった小さな行動の積み重ねで信頼を取りにいったのが強み。地域住民とのコミュニケーションから課題を拾い、組織に共有することで、“現場の声をつなぐ役割”を担うようになった。サッカーでも「試合に出られない立場」で、応援やサポートからチームへの貢献方法を考えてきた経験がつながっている。企業側はこうしたエピソードから、「望まない立場でも腐らず、周りのために動ける人か」を見ている。
トピック3:親友・家族との関係から見える“人柄”
どんな小学生だった?
トイ:小学校の頃ってどんな小学生でしたか?
古田:いわゆる元気者で、元気印みたいな存在でした。外で遊ぶのも好きでしたし、生徒会もやらせてもらっていて、人の先頭に立つのは自然と好きだったなと思います。
トイ:そこから中学・高校と進んでいく中で、どんな友達関係を築いてきましたか?
古田:親友と呼べる人は3人いて、1人目は幼稚園から一緒にサッカーをしている地元の友達。2人目は中学で出会った野球部の友達で、自分と同じく文武両道を目指している人です。3人目は大学で出会った親友で、自分の話をすごく聞いてくれて、「それは違うんじゃない?」とちゃんと言ってくれる、大人な心を持った人です。
トイ:ご両親は古田さんのこと、どんな風に見ていると思いますか?
古田:母からは「頑張りすぎないで」とよく言われます。よく頑張ってる息子だと思ってくれているのかなと。父からは「自分に満足するな、常に自分は何者でもないと思え」と厳しめに言われることが多いです。どちらも大好きで、母は心の寄りどころ、父は自分を律してくれる存在です。
面接ではあえて小学校〜大学、親友・家族との関係を深掘りされることがある。無形商材(金融・保険・人材など)では、商品の前にまず「人として好かれるか」が超重要だから。親友との関係性からは、一方的に支配するタイプか、対等に意見を交わせるタイプかが透けて見える。親との関係からは、感謝・尊敬・自立心があるかどうかを、遠回しにチェックされている。「友達・家族の話なんて就活に関係なさそう…」と思いがちだけど、実は“人柄を売る仕事”ではど真ん中の質問になりうる。
トピック4:「惜しい不合格」を分けた“リタ精神”
面接結果発表!
こなぎ:ではトイさん、今回の模擬面接、結果としては〇か×かで言うといかがでしたか?
トイ:結果は…惜しかったんですけど、厳しいと思います。
こなぎ:えー!素人目には「絶対受かるでしょ」と思ってました…。どこが惜しかったポイントなんでしょうか?
トイ:全体的なレベルは高かったです。小中高と積み上がって今がある、一貫したキャラクターも見えましたし、説明も分かりやすかった。ただ一つ足りなかったのが、もう少しリタ精神をトッピングしてほしいという点です。
こなぎ:リタ精神…?
トイ:はい。相手に尽くすメンタリティですね。親友や消防団の先輩、ご両親への「感謝」がほとんど出てこなかったんです。「好き」はあったけど、「おかげで今の自分がある」という言葉がないと、お客さんへの尊敬も足りなさそうだな、と判断されやすい。なので、意図的に感謝のコメントを入れ込んだ方がいいです。
面接全体の完成度は高くても、「利他精神=人のために動く姿勢」が見えないと、無形商材業界では落とされやすい。特にチェックされていたのは、親友への感謝、消防団の先輩への感謝、両親への感謝、などの「自分を支えてくれた人」への言及。「自分はこう頑張った」という話だけだと、“自分中心で動く人”に見えがち。同じエピソードでも、「あの時父がこう言ってくれたおかげで今の自分がある」「先輩が背中を押してくれたので、挑戦できた」と一文「感謝」を足すだけで、印象がガラッと変わる。無形商材では「商品+自分」を売ることになるので、“お客様のおかげで自分がいる”と考えられる人かどうかが評価の分かれ目になる。
トピック5:業界知識と「愛され力」の磨き方
今回の面接のNGポイントは?
トイ:今回もう一つ、はっきりバレてしまったのが知識不足ですね。生命保険と損害保険の違いの質問で詰まってしまったのは、さすがに業界研究が足りないな、という印象です。
こなぎ:志望動機を聞くよりも、志望度がバレる質問ってことですよね。
トイ:そうです。例えば商社志望なのに「メイン事業が貿易だと知りません」だと、「なんで受けてるの?」ってなりますよね。それと同じで、第一志望の業界・企業なら、最低限何を扱っていて、どんな仕事なのかは押さえておきたいところです。
こなぎ:じゃあ視聴者の皆さんが気をつけるべきポイントってどこになりそうですか?
トイ:意外かもしれませんが、金融・保険・人材などの無形商材業界って、ロジカルシンキングはそこまで見ていません。それよりも、「この人、愛されるな」と面接官に確信させられるかどうかが重要です。
トイ:そのためにも、①最低限の業界知識を本やネットで押さえる、②小学校〜大学まで人生の一貫したストーリーを「私はこういう人です」と説明できるようにしておく。この2つをやっておくだけで、かなり戦えると思います。
業界知識の質問(例:生命保険と損害保険の違い)は、志望度チェックの超シンプルなフィルター。第一志望の業界なら、何を扱っているか、どんなお客様がいるか、代表的な商品・サービスは何かくらいは本1冊+ニュースチェックで最低限押さえておく。それでも分からなかったら、「申し訳ないのですが、事前にまとめてきたメモを見ながら説明してもよろしいでしょうか?」と素直に頼むのも一つの技。一方で、無形商材業界が本当に見たいのは、“ロジカルさ”より“人として愛されるか”。だからこそ、人生のストーリーに一貫性を持たせて、「この人と一緒に働きたい」と思わせる準備をしておくことが大事。
✓面接は「話せるか」ではなく、質問にズレずに答えられるか・会話になっているかが見られる。
✓ガクチカは、望まない立場でどう振る舞ったかまで語れると一気に深みが出る。
✓親友や家族とのエピソードは、無形商材業界では“人柄チェック”のど真ん中の質問になる。
✓「自分がこう頑張った」だけでなく、周りへの感謝=リタ精神を一文足すことが合否を分ける。
✓志望業界の最低限の知識と、一貫した人生ストーリーをセットで準備しておくと、面接でかなり有利になる。
