「やっぱりお金は大事。でもお金軸って実際どうなの?」
そんな悩みを抱える25卒のひかるさんが、曽和さんとトイアンナさんに本音で相談。
「お金で選ぶのはアリ?」から「キャリアプランは必要?」まで、今の就活の迷いが一気にほどける話が詰まっています。
人材研究所 代表。企業の採用支援や人事コンサルとして長年活躍し、“人を見るプロ”として就活アドバイスも数多く行っている。
就活本『確実内定』著者。現在は就活オタクとして、就活のアドバイスを行なっている。
トピック①:お金で選ぶのは“アリ”なのか問題
お金を稼げるところに行くのはアリ?
ことこ:では早速、ひかるさんのお悩みを聞かせてください!
ひかる:僕が就活で一番大事にしたいのは…お金なんですよね。欲望のデカさが無限に近いくらいあって(笑)。稼げるところに行くべきなのか、それとも好きなことを仕事にした方がいいのか、そこを聞きたいです。
曽和:ひかるさん、なんでそんなにお金の優先度が高いんですか?
ひかる:実家も裕福じゃないですし、お小遣いもないので…。あとパチンコに全部使ってしまうので、お金が常にないんです(笑)。
曽和:いいですね、正直で(笑)。でも欲望が大きいのは悪いことじゃなくて、その分稼いだ方が楽しいと思いますよ。自分を律せるタイプなら、稼ぐ業界に行くのは全然アリです。
トイアンナ:むしろ“お金を稼ぎたい理由が明確な学生”って珍しいので、企業側から見ると差別化になることもありますよ。
ひかる:確かに友達を見ると「地球のために~」「社会課題が~」みたいな人が多くて…。正直、本気なのかな?って思っちゃいます(笑)。
曽和:最近はそういう学生も多いけど、ひかるさんみたいに“昔っぽい価値観”の人も全然いていいんですよ。むしろ隠さなくてOK。
“お金で選ぶ”は悪いことではなく、企業から見ても分かりやすい軸になる。欲望が大きい=達成したい目標が明確なので、稼ぐ業界と相性がいい。素直に「稼ぎたい」と言える学生はむしろ希少。価値観は多様。トレンドに合わせて無理に“良い子”を演じる必要はない
トピック②:キャリアプランがない不安
キャリアプランはなくてもいいの?
ひかる:明確なキャリアプランがないのも悩みで…。本当は服やデザインが好きで、起業にも興味はあるんです。でもそれで稼げるのか分からなくて。
トイアンナ:今の話を聞く限り、むしろ行動してますよね。大学に通いながらデザインスクールにも行ってるって、相当すごいことです。
ただ「服でどう稼ぐか」っていうビジネスモデルが見えてないのが不安なんですよね?
ひかる:そうですね…。夢はあるんですけど、お金の仕組みが分かっていないので踏み出せなくて。
トイアンナ:なら学ぶべきは2つです。
①社会人としての基礎(マナー・コミュニケーション)
②ビジネスモデルの作り方
これはどの業界に行っても役立つので、プロジェクト型の仕事やコンサルで“いろんなビジネスの仕組み”を見るのもアリだと思います。
曽和:服が第一候補なのは分かるけど、面接では抽象度を一段上げて「こういう方向性に興味があります。その例の一つが服です」くらいにすると伝わりやすかったかもしれませんね。
「キャリアプランがない=ダメ」ではない。まずは“ビジネスでどう稼ぐか”の仕組みを知ることが大事。服✕ビジネスの視点が揃えば選択肢は広がる。面接では“やりたいこと”を抽象化して話すと柔軟さが伝わる
トピック③:サラリーマンを続けるイメージが湧かない問題
一生会社員でいる未来が想像できない…
ことこ:ひかるさん、事前に「サラリーマンとして年金まで働くイメージがない」とおっしゃってましたよね。そこも悩みの一つですか?
ひかる:そうですね…。正直、一生会社員っていう未来が想像できなくて。でも母への恩返しもしたいので、一度は普通に働く期間も作りたいんです。
曽和:全然いいと思いますよ。大事なのは“一度でも会社員として働いた経験があるか”なんです。社会のルールやビジネスの基本が分かると、後の起業でも絶対に役に立ちます。
トイアンナ:「一生会社員かどうか」は誰だって最初は決めなくていいですよ。若いうちに可能性を広げておく方が、30代以降の選択肢が増えます。
ひかる:そう言ってもらえると楽になります…。
“一生会社員でいるか”は今決めなくてOK。起業志望でも一度会社員経験を挟むと武器になる。家族への恩返しで働く期間を作るのも立派な理由。キャリアは直線ではなく、寄り道していい
トピック④:起業するなら何をすべき?
どんな会社を起業したら儲かるの?
ひかる:起業にも興味があるんですが…何で起業したらいいか分からないんですよね。
トイアンナ:“何を商材にするか”より先に、“どうすればお金が生まれるか”を理解する方が先ですね。服でも飲食でも、ビジネスの仕組みは共通している部分があります。
曽和:起業は「好きだから」「才能があるから」だけだと厳しいです。まずは会社の中でビジネスの仕組みを知り、人を巻き込む力や、数字の見方を学ぶことが土台になります。
ひかる:確かに仕組みを知らないまま夢に突っ走るのは怖いです…。
“何で起業するか”より、“お金の生まれる仕組み”の理解が先。起業の基礎は会社員時代に学べる。数字・商売感覚・企画力などの土台が必須。服の道を選ぶかどうかは、その後に決めて良い。
トピック⑤:面接で価値観をどう伝える?
キャリアプランを持ってないと落ちるの?
ひかる:サイバーエージェントさんの面接で「服が好きなら服に行けば?」と言われてしまって…。キャリアプランを持ってないと落ちるんですか?
曽和:それは「視野が狭い」と思われないようにしてほしい、という意図もあったと思いますよ。
面接での伝え方は、“抽象 → 具体”の順番がいい。
トイアンナ:例えば…
「ビジネスを作ることに興味があります。その例の一つが服です」
という伝え方なら柔軟さも興味も伝わります。
ひかる:なるほど…最初に“服です!”って言い切っちゃってました。
面接では“やりたいこと”は抽象度を上げて伝える。具体例として「服」が出てくる分には全く問題なし。企業は“視野の広さ”と“柔軟性”も見ている。キャリアプランは“方向性”の話でOK。
トピック⑥:欲望とどう付き合う?
稼ぎたいという気持ちと就活は両立できるの?
ことこ:ひかるさん、さっき“欲望が無限にある”と言っていましたが(笑)、それと就活はどう両立したいですか?
ひかる:全部ほしいんですよね。お金も、名誉も、いい生活も…。でもパチンコとか無駄遣いもしがちなので、ちゃんと稼げる自分でいたい気持ちもあります。
曽和:欲望が強いのは構わないけど、ブレーキを作れれば強い武器になります。“稼ぐために自分を律する”という考え方を持てるなら、むしろ成功しやすいです。
トイアンナ:欲望はエネルギーなので、悪者扱いしなくて大丈夫。大事なのは、そのエネルギーをどこに投入するか選べるかどうかです。
欲望はコントロールできれば“武器”になる。目標が明確な人ほど成果を出しやすい。無駄遣いを自覚している時点で強み。自分の欲望をどう使うかがキャリア形成のカギ
✓お金を軸に会社を選ぶのは立派な価値観
✓欲望が大きい人ほど稼ぐ業界と相性がいい
✓キャリアプランは最初から完璧でなくてOK
✓まずは“稼ぐ仕組み”と“社会人の基礎”を学ぶことが大切
✓面接ではやりたいことを一段抽象化して伝えると好印象
