初任給アップのニュース、ワクワクする一方で「その後の伸び」は見えづらいですよね。
この記事では曽和さんに、市場価値と実体価値の違い、昇給カーブの落とし穴、“ステルス減収”の仕組み、そして20代が重視すべき成長機会の見分け方を聞きました。
面接での質問のコツ(昇格率・同世代のマネージャー比率など)も具体化。数字に振り回されず、将来の自分に効く選び方がわかります。
自己紹介
もも
自己紹介をおねがいします。
曽和さん
人材研究所の代表、曽和です。リクルートで採用責任者、他社で人事実務を経て、今は大手〜スタートアップまで人事コンサルを十数年やっています。今日は初任給30万円時代の見方をお話しします。
トピック1:初任給アップは吉報。でも“その後のカーブ”を見よう
もも
まず、初任給が上がること自体は良い流れですか?
曽和さん
初任給アップは良い流れです。ただ全体の賃金が右肩上がりとは限らない。スタートが高くても、その後の昇給・昇格のカーブが寝ている会社はあります。
曽和さん
生涯年収で見たら変わらないという話もあるが、自分がいつお金を欲しいのかを考えて、初任給が高いけど上がり幅が少ない会社にいくのか、最初は低くても年功序列で長くいればお金がもらえる会社に行くのかを決めよう。
もも
入社時だけで判断しない、ですね。
💡ポイント
初任給は“入口の明るさ”。大事なのは3年・5年・10年の年収軌跡。モデル年収や等級制度、若手の昇格スピードを確認しよう。スタート高→後が伸びないカーブも存在。入社時の額×カーブの形で見るのがコツ。
初任給は“入口の明るさ”。大事なのは3年・5年・10年の年収軌跡。モデル年収や等級制度、若手の昇格スピードを確認しよう。スタート高→後が伸びないカーブも存在。入社時の額×カーブの形で見るのがコツ。
トピック2:市場価値と実体価値—大企業と中小の論理
もも
なぜ一部の大企業は新卒に30万を出せるんですか?
曽和さん
市場流通価格が30万だから。新卒の実体価値(生み出す利益)が30万に満たなくても、内部留保で払える体力がある。一方中小企業では実体価値に連動しがちです。
もも
だからこそ、自分の実体価値=再現性ある力を上げるのが重要ですね。
💡ポイント
大企業:市場価格で獲得/中小:実力に応じて支払い。どちらを選んでも、スキルを積むほど年収の土台が上がる。初任給に惑わされず、伸びる環境を選ぶと後半が強い。
大企業:市場価格で獲得/中小:実力に応じて支払い。どちらを選んでも、スキルを積むほど年収の土台が上がる。初任給に惑わされず、伸びる環境を選ぶと後半が強い。
トピック3:昇格の現実—“誰でも課長”ではない
もも
昇格の現実感ってどのくらいですか?
曽和さん
体感では課長になれる人は少数派。会社によっては課長2割・部長1割程度のイメージ。
もも
だから「いつ・どのくらいの人がなれるのか」を面接で聞くのが大事ですね。
💡ポイント
「同世代の何割がマネージャーに?」「最短/平均の昇格年数は?」と確率と速度を聞く。役職に給与レンジが紐づく会社も多い。役職×確率で年収の上限が見える。
「同世代の何割がマネージャーに?」「最短/平均の昇格年数は?」と確率と速度を聞く。役職に給与レンジが紐づく会社も多い。役職×確率で年収の上限が見える。
トピック4:ステルス減収という現実—評価配分と昇格枠
もも
既存の人件費はどう調整されますか?
曽和さん
露骨に下げず、評価の比率や昇格枠を絞るなど“ステルス”に調整することがあります。
もも
入社時は高くても、その後の配分のルールで差がつく、と。
💡ポイント
昇給は評価配分と昇格枠で決まる。制度の評価頻度、昇格試験の基準、S評価の目安比率などを確認。制度運用のクセが将来の伸びに直結する。
昇給は評価配分と昇格枠で決まる。制度の評価頻度、昇格試験の基準、S評価の目安比率などを確認。制度運用のクセが将来の伸びに直結する。
トピック5:20代は「成長×設計」—小さな差より“伸び代”
もも
20代は、給料と成長のどちらを優先すべき?
曽和さん
僕は成長>給料派。目先の5万円差より、スキルが積める場かどうか。30代での“伸び幅”が変わります。
曽和さん
ただ、ワークライフバランス重視の人生ももちろんアリですし、そこは自分の価値観に合わせて選択することが重要です。
💡ポイント
正解は一つじゃない。ハードでも学ぶ→後で緩め、最初からワークライフバランス重視など自分の設計でOK。共通のカギは学べる役割と挑戦の量。入社後の配属・育成の仕組みを必ず確認しよう。
正解は一つじゃない。ハードでも学ぶ→後で緩め、最初からワークライフバランス重視など自分の設計でOK。共通のカギは学べる役割と挑戦の量。入社後の配属・育成の仕組みを必ず確認しよう。
まとめ
✔️初任給は入口。3〜5年の昇給カーブで真価が決まる
✔️市場価値×実体価値を理解し、伸びる環境を選ぶ
✔️昇格は少数派。確率と速度を面接で具体質問
✔️評価配分・昇格枠の運用が“見えない差”を生む
✔️20代は成長ファースト。小さな差より伸び代を優先
曽和さん
“いま高い”より“ずっと伸びる”を。面接で昇格の確率・速度・育成の仕組みを聞き、自分の実体価値が上がる会社を選ぼう。
