就活はどうしても「他人と比べるゲーム」になりがちで、自分の軸や本音が見えづらくなります。けれど、周りの進路に振り回されて進路を決めると、入社後に耐えきれなくなるリスクも高いです。比べてしまう前提を認めたうえで、「どう比べるか」「どう決めるか」を一緒に考えていきます。
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しゅん
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大澤さん
社員口コミサイトの運営などを通じて、キャリアや就職・転職の情報発信をしている大澤です。
奥井さん
奥井です。普段はキャリア支援や発信活動などを通じて、就活生や若手社会人の相談に乗ることが多いです。
池上さん
池上です。自分自身もコンサルなど人気業界を経験しつつ、今は別のフィールドで仕事をしています。
西村さん
立教大学在学中の西村です。就職活動を7月に始めてから、ずっと「他人と比べてしまう」ことに悩んでいます。
トピック①:比べるのを“やめる”のではなく「盛られている」と知る
しゅん
西村さんの「他人と比べてしんどい」という悩みについて、まず奥井さん、どう感じましたか?
奥井さん
まず大前提として、人の話って5割増しどころか、それ以上“盛られている”のが普通だと理解しておいた方がいいです。就活の結果も、自分の見せ方も、人は基本的に“盛ってる”んですよ。その前提で、「あ、この人は今、盛って話してるな」と思いながら聞くと、ちょっと楽になりませんか?
西村さん
たしかに、SNSとかで見るとみんなすごく見えてしまって…。
奥井さん
あと、アドバイスしてくる人の多くは、自分の承認欲求を満たすために言ってくることが多いです。だからこそ、「この人からの話は受け取りたい」「この人の言葉は右から左でいい」というふうに、自分の中でフィルターをかけていくのが大事。全部を真に受ける必要はないです。
💡ポイント
比べるなと言われても、人は比べてしまうもの。ならば「人の話は基本盛られている」「アドバイスの多くはその人の承認欲求」と理解したうえで、“取りたい情報だけ取る”スタンスに切り替える。
比べるなと言われても、人は比べてしまうもの。ならば「人の話は基本盛られている」「アドバイスの多くはその人の承認欲求」と理解したうえで、“取りたい情報だけ取る”スタンスに切り替える。
トピック②:比べるなら「誰から何を聞くか」を選ぶ
しゅん
「比べないようにする」のではなく「どう比べるか」が大事ということですね。他に気をつけることは?
奥井さん
私は自分からアドバイスを求めるタイプなんですけど、その中でも「話していて気持ちいい人」に絞ることを意識しています。
奥井さん
価値観が違う人に相談しても、結局しんどくなるだけなので、信頼できて、話していて前向きになれる人にだけ相談する。今の時期は特に、“誰と話すか”を選ぶのが大事かなと思います。
西村さん
たしかに、自分で“取りに行ってる”からこそ、余計にしんどくなってたかもしれません…。
💡ポイント
相談相手は「話していて前向きになれる人」に絞る。価値観が大きく違う人や、話すたびに落ち込む相手の言葉は、無理に取り入れなくていい。
相談相手は「話していて前向きになれる人」に絞る。価値観が大きく違う人や、話すたびに落ち込む相手の言葉は、無理に取り入れなくていい。
トピック③:「自分で決めたかどうか」が一番あとを引く
しゅん
大澤さんはどうですか?
大澤さん
まず、今日少し話を聞いただけでも「他人や自分の心の動きに敏感なタイプ」だと感じます。その特性自体を否定しないで、「自分はそういう気質なんだ」と理解しておくのが大事かなと。そのうえで、キャリアの話で一番重要なのは、「自分で決めたかどうか」です。
西村さん
自分で決めたかどうか…。
大澤さん
人気企業に入ること自体は悪いことではないんです。でも、「親に勧められたから」「友達に羨ましいって言われたから」「合コンでモテそうだから」みたいに、“他人の価値観”で意思決定すると、入社後に嫌なことがあったときに踏ん張れない。
大澤さん
嫌なことはどの会社に行っても絶対に起きます。そのとき、「自分で選んだ会社だから」と思えれば踏ん張れるけど、「〇〇がいいって言ったから選んだ会社だし…」だと、その人は助けてくれませんから。
💡ポイント
大手かどうか、有名企業かどうかよりも、“自分の意志で選んだかどうか”が、入社後の踏ん張りどころで効いてくる。他人に意思決定を丸投げするのは、後で自分が困る。
大手かどうか、有名企業かどうかよりも、“自分の意志で選んだかどうか”が、入社後の踏ん張りどころで効いてくる。他人に意思決定を丸投げするのは、後で自分が困る。
トピック④:逃げてる?大手を受けるべき?という葛藤への本音
しゅん
池上さん、西村さん自身、「自分が逃げているのでは」と感じているようですが、その点どう見ますか?
西村さん
大手に興味がないわけではないんですけど、一度「コンサル行きたい」と思ってケース対策をやったとき、本当につまらなさすぎて…。でもそれも「努力したくないから逃げてるだけなんじゃないか」と思ってしまって。
池上さん
本人も薄々分かってると思うけど、「逃げてる」ってのはあると思います。“大手受けるべき”“就活真面目にやるべき”という“べき論”に縛られながら、ちゃんとやり切らずに「自分には合わない」と切っている可能性はある。
西村さん
ぐさっときます…。
池上さん
とはいえ、広告・マーケ・PRにめちゃくちゃコミットして対策しているかというと、多分そこまでやってない気もします。だから、一旦は周りと同じように20社くらいエントリーして、ちゃんと選考に進みながら、「自分はどういう仕事なら頑張れるのか」を検証してみたほうがいいと思う。
池上さん
比べてしまうのはしょうがないので、「大手の方が偉い」というフィルターを外して、ちゃんと自分の軸で見てほしいです。
💡ポイント
「つまらない=逃げている」可能性もあれば、「本当に合わない」可能性もある。どちらかを見極めるには、“ちゃんとやってみる”プロセスが一度は必要。
「つまらない=逃げている」可能性もあれば、「本当に合わない」可能性もある。どちらかを見極めるには、“ちゃんとやってみる”プロセスが一度は必要。
トピック⑤:「比べて病む」から一歩抜け出すために
しゅん
西村さん、「比べてしまう」「悩みすぎてしまう」自分についてはどう思っていますか?
西村さん
友達にも「悩んでるんじゃなくて考えてる風になりたいだけなんじゃない?」と言われたことがあります。悩んでる自分に酔ってる部分もあるかもしれません…。
奥井さん
それを自覚できてるのはむしろ良いことですね。
大澤さん
今のお話を聞いていても、「他の人の言葉に過剰に反応してしまう」「気にしすぎる」傾向がありそうなので、一度プロのコーチングなどを受けて、自分の根っこの部分(何に傷つきやすいのか、何が自分のブレーキになっているのか)を整理してみるのも良いと思います。
大澤さん
自己理解を深めることで、「あ、自分はこういうとき比べがちなんだ」と気づけるようになると、少しずつ抜け出しやすくなります。
西村さん
たしかに、「自分をもっと理解した方がいい」というのは今日すごく感じました。
💡ポイント
「比べる自分」を否定するのではなく、「自分はこういうときに比べて落ち込みやすい」というパターンを知る。そのうえで、人に話す相手・情報との距離を調整できるようになると、一気にラクになる。
「比べる自分」を否定するのではなく、「自分はこういうときに比べて落ち込みやすい」というパターンを知る。そのうえで、人に話す相手・情報との距離を調整できるようになると、一気にラクになる。
まとめ
✔️就活中に他人と比べてしまうのは自然なことだが、「人の話は盛られている」「アドバイスにはその人の承認欲求も乗っている」と知るだけで心の負担は軽くなる。
✔️比較するなら、「誰から何を聞くか」を選ぶことが重要で、話して前向きになれる人だけに相談先を絞るのがポイント。
✔️大手・有名企業かどうかより、「自分で選んだ道かどうか」が入社後の踏ん張りどころで効いてくる。他人に意思決定を丸投げしない。
✔️「つまらない=逃げている」可能性を自覚したうえで、一度は本気でやってみることで「本当に合わない」のか「努力不足なのか」が見えてくる。
✔️比べて落ち込みやすい自分を責めるのではなく、コーチングや自己理解を通して「自分はこういうときに病みやすい」というパターンを知ることで、少しずつ抜け出せる。
大澤さん
周りがどれだけ優秀に見えても、最後に向き合うのは“自分がどう生きたいか”だけです。比べてしまう自分ごと抱きしめながら、一歩ずつ「自分で決めた選択」を増やしていきましょう。
