中学受験は名門・灘、大学は東大理Ⅲ。それでも「普通の優等生コース」から大きく外れて、5留しながらYouTubeで食っている人間がいる。
ベテランちさんの幼少期〜東大〜YouTubeまでをたどりながら、「勉強で戦うのをやめた先」に何があるのかを聞きました。
自己紹介
とっきー
自己紹介お願いします。
ベテランち
日本の恥、ベテランちです。東大理Ⅲに在籍しつつ、医者にもならずYouTuberをやってます。
トピック①:幼少期のエピソード
とっきー
小さい頃って、どんな子どもでした?
ベテランち
授業中じっとしてられない系の子。勉強はできるタイプだったので、小2で塾に入ったら飛び級になり、「ほぼ灘中確定」みたいなコースになりました。
こなぎ
周りからは“できる子”扱いですよね。
ベテランち
そう。でも地元の小学校だと、本気で中学受験してるのは自分だけ。だから「他のやつらと違うな」って感覚と同時に、結構寂しかった記憶はありますね。
💡ポイント
勉強ができる=自己肯定感になるとは限らない/「違う」自覚と「寂しさ」はセットになりやすい/小さい頃の“変な浮き方”も後で武器になることがある
勉強ができる=自己肯定感になるとは限らない/「違う」自覚と「寂しさ」はセットになりやすい/小さい頃の“変な浮き方”も後で武器になることがある
トピック②:灘で“やる気ない側”に
こなぎ
灘中に入ってからはどうでした?
ベテランち
入る前から「受かったら遊ぶ」と決めていたので、実際めっちゃ遊んでました。親は「医学部行ってほしい」って感じだったけど、こっちは「授業聞かなくてもなんとかなるやろ」って思っていて。成績も下から30〜50番くらいでした。
とっきー
「天才たちの中で自分は…」みたいなコンプレックスはあった?
ベテランち
あんまり思わなかったです。そもそも自分の価値を“勉強ができるかどうか”に置いてなかったので。「やってへんからしゃーない」くらいの感覚だった。
こなぎ
進路選択はどうやって決めた?
ベテランち
とりあえず東大に行きたいと思った。地元の医学部に入るよりも、何か面白いことがあるかもという期待を込めて。
💡ポイント
「できるからやらない」タイプもいる/勉強だけが自己評価軸じゃないと、順位にそこまで振り回されない/親の期待と自分の温度差は、中高からじわじわ効いてくる
「できるからやらない」タイプもいる/勉強だけが自己評価軸じゃないと、順位にそこまで振り回されない/親の期待と自分の温度差は、中高からじわじわ効いてくる
トピック③:東大理Ⅲに落ちた日──「何でも叶う」と思ってた自分との決別
とっきー
東大受験のエピソードは?
ベテランち
最初は理一狙いで、「まあ受かるやろ」と思ってました。模試の同日受験もそこそこ良くて。でも親の医学部志向が強くて、「一回理Ⅲ受けてみろ」と。で、落ちた。
こなぎ
初めてのガチ挫折ですね。
ベテランち
ショックでしたね。「なんでも叶えられる」とどこかで思ってたのが、ちゃんと砕かれた感じ。「頑張るの苦手やな」ってずっと薄々思ってたのが、形になった瞬間でもありました。
💡ポイント
「どこかで受かるだろう」が通用しないタイミングは来る/挫折は「自分の欠点の見える化」にもなる/そこから“どうズラすか”が、生き方の分かれ目になる
「どこかで受かるだろう」が通用しないタイミングは来る/挫折は「自分の欠点の見える化」にもなる/そこから“どうズラすか”が、生き方の分かれ目になる
トピック④:東大理Ⅲ合格→でも医者になりたいわけじゃない
こなぎ
浪人を経て、東大理Ⅲに入ったんですよね。
ベテランち
そう。浪人中も旅行行ったり彼女と遊んだりしてて、本番だけパフォーマンス良くて受かっちゃった感じ。医学部に進学したけど、「医者になりたい!」とは1ミリも思ってなかったです。
とっきー
じゃあ将来ビジョンは?
ベテランち
特になし。「親が納得するから一旦医学部」「勉強してできることはもうしたくない」って気持ちが一番強かった。キャリアプランとか全然考えてなかったですね。
💡ポイント
“超ハイレール”に乗っても、やりたいことが見えるとは限らない/親の期待で進路が決まるとき、自分の本音は置き去りになりがち/学歴と「やりたいこと」は別軸で存在する
“超ハイレール”に乗っても、やりたいことが見えるとは限らない/親の期待で進路が決まるとき、自分の本音は置き去りになりがち/学歴と「やりたいこと」は別軸で存在する
トピック⑤:勉強で戦うのをやめて、「アホの世界」に飛び込んだYouTube
とっきー
YouTubeを始めたきっかけは?
ベテランち
医学部生活で何もしてなさすぎて、「さすがにこのままはヤバい」と思ったのがきっかけです。大学では短歌とクイズばっかやってて、それも「賢い人の遊び」なんですよね。そこで、「アホがやってるっぽい世界」に飛び込んでみようと思って、ノリでYouTubeを始めました。
こなぎ
最初から伸びたんですか?
ベテランち
2020年の春にちゃんと編集し始めて、1〜2ヶ月で登録者5万人とか。動画づくり自体がおもしろくて続けていたら、気づいたら話題になってた。
💡ポイント
「賢い世界」でしか戦わないと、見える景色も狭くなる/完璧な戦略じゃなくても、“とりあえずやってみる”でハマることはある/最初の伸びは「やってみた人」にしか訪れない
「賢い世界」でしか戦わないと、見える景色も狭くなる/完璧な戦略じゃなくても、“とりあえずやってみる”でハマることはある/最初の伸びは「やってみた人」にしか訪れない
トピック⑥:5留中の東大生YouTuber──それでも「まあ、どうにかなる」
とっきー
今、医学部は5留ですよね。
ベテランち
はい、5留目の4年生です。今年はもうこれ以上は留年できないライン。2ヶ月後に大きい試験があって、「週100時間勉強するぞ!」ってVlog撮ったのに、5日で16時間しかやってない(笑)。
こなぎ
普通の感覚だと、留年って怖いし、親や周りの目も気になります…。
ベテランち
親も視聴者もめちゃくちゃ言ってきますよ。「手遅れの人生」だとか。ただ、言わせておけばいいかなと。自分の中で、「自分の決めた“しんどい方”に行ったらなんとかしてきた」という成功体験があるので。
とっきー
中退するとか、医学部諦めるとかは考えたことない?
ベテランち
今のところは「卒業できるならしたい」。ただ自分自身がコンテンツでもあるので、「5留で東大にまだいる」っていう状態も、ある意味面白いかなと。
💡ポイント
留年=即人生終了ではない/他人の評価より「自分がどう生きてて面白いか」を優先している/自分の生き方を“コンテンツとしても許容できるか”という視点もある
留年=即人生終了ではない/他人の評価より「自分がどう生きてて面白いか」を優先している/自分の生き方を“コンテンツとしても許容できるか”という視点もある
トピック⑦:「人と違う方」「しんどい方」に行く判断軸
こなぎ
進路に迷ったときの判断軸ってありますか?
ベテランち
ざっくり言うと、「人の下について言うこと聞くのが嫌」「退屈な方には行かない」ってだけです。面白い方は大体しんどいけど、しんどい分だけ自分なりのストーリーができる。
とっきー
就活生だと「大手かベンチャーか」で悩む人が多いです。
ベテランち
大手に入って40歳で年収1000万、みたいなモデルがあるとしても、結局「高時給のバイトを永遠にする権利」みたいなものだと思うんですよね。それが楽しくて安心な人もいる。でも、「本当はベンチャー楽しいのに、周りの目が…」って悩んでるなら、しんどい方=面白い方に行ってほしい。
💡ポイント
進路の軸は「ラクかしんどいか」より「退屈か面白いか」/面白い方には痛みもセットでついてくる/“本当はこっちに行きたいのに周りの目で止まってる人”には、あえてしんどい方を勧める
進路の軸は「ラクかしんどいか」より「退屈か面白いか」/面白い方には痛みもセットでついてくる/“本当はこっちに行きたいのに周りの目で止まってる人”には、あえてしんどい方を勧める
まとめ
✔️灘・東大理Ⅲでも、「勉強ができる=生きがい」ではなかった。
✔️初めての大きな挫折(理Ⅲ不合格)で、「自分は頑張るのが苦手」という現実を直視した。
✔️医学部にいながら、勉強で戦うのをやめてYouTubeという「アホの世界」に飛び込んだ。
✔️留年やレール外れは、他人からバカにされても「自分にとって面白いか」で受け止めている。
✔️進路に迷ったら、「安全か危険か」だけでなく「退屈か面白いか」で考えてみると道が変わる。
ベテランち
みんなが安全そうな道に向かう中で、「本当はこっちが面白そう」と感じるなら、少しだけしんどい方に曲がってみてもいい。どうするか決めるのは、周りじゃなくてあなた自身だから。
