「4月に入ったのに内定ゼロ……もう出遅れた?」
そんな焦りを抱えている27卒、相当多いはずです。でも、大手3,000人規模の就活コミュニティ「しゅんダイアリー」に集まるリアルな声や、出版本『確実内定』の著者トイアンナ氏の見解を踏まえると——4月時点で内定ゼロは、むしろ世界のスタンダードです。
本記事では、YouTubeライブでも反響の大きかったトイアンナ氏の「4月の動き方」講義を、進捗別の3タイプに整理して解説します。内定ゼロで停滞している人も、3月に出遅れて慌てて動き出した人も、すでに内定があって納得追求フェーズに入った人も——今月何をすれば"勝ち筋"に乗れるかが明確になります。
【結論】4月時点で内定ゼロは「世界のスタンダード」——焦る前に知ってほしい
まず大前提として——「4月に内定ゼロ」は、まったく異常値ではありません。SNSや就活コミュニティで「もう3社持ってます」「最終面接前です」みたいな投稿を見ると、自分だけ取り残された気分になりますが、それは「内定を取るゲームが得意な人たち」のタイムラインを切り取って見ているだけ。
実際、27卒の就活スケジュールは企業ごと・業界ごとにバラバラです。選考が夏以降にピークを迎える業界(メーカー・インフラ・官公庁系)も多く、4月時点の内定保有率は平均すると決して高くありません。「みんな持ってる」は錯覚です。
ただし——「焦らなくていい」≠「何もしなくていい」ではありません。むしろ、焦って間違った行動を取るのが一番危ない。自己分析でうじうじしたり、超高倍率の大手ばっかり受け続けたり、WEBテスト対策を後回しにしたり。"焦ったときこそ、どう動くかを慎重に選ぶ"——これがこの記事の大テーマです。
まず自分のタイプを判定!3つの進捗パターン
4月時点の27卒は、進捗ごとにおおむね3タイプに分けられます。タイプごとに"やるべきこと"が180度違うので、まず自分の現在地を判定してください。
📊 3タイプ判定チャート
①迷子停滞組:夏・秋から動き出したのに内定ゼロ。選考はいくつか進んでいるが最終で落ちる/ESで切られるなど、手応えがない
②3月開始組:3〜4月になってから本格始動。出遅れた焦りはあるが、まだ持ち駒ゼロ〜数社エントリー段階
③納得追求組:すでに1社以上内定を持っているが、第1志望ではない or もっと上を目指せるのでは、と悩んでいる
次のH2から、タイプ別に4月の動き方を具体的に解説していきます。該当する章だけ読んでも大丈夫ですが、他タイプの動き方も"次の自分"のシミュレーションとして役立つので、通しで読むのがオススメです。
【①迷子停滞組】「別のスポーツ」理論と、倍率は"宝くじ"という真実
このタイプの人が陥りがちな最大の罠が——「高倍率の有名企業ばっかり受けて、なんで落ちたか分からない」状態です。
内定が出なかった原因を「自分のES」「自分の面接」「自分自身」に求めがちですが——多くの場合、原因はただの"倍率"です。これを「自分のせい」と誤認したまま5月・6月を過ごすと、自己肯定感だけゴリゴリ削れて、どんどん動けなくなる悪循環に入ります。
📌 迷子停滞組の4月アクション
倍率が調べられる企業は全部調べる(「高倍率企業ランキング」で検索。ダイヤモンドや東洋経済の記事に載っている)
有名企業に行きたいなら「50社以上」エントリーが前提。学歴が武器じゃないなら50社でも足りないかもしれない
"ダメ元企業"と"進路実績のある手堅い企業"を7:3で組む——有名企業は落ちる前提、手堅い企業で内定を確保
1年上の先輩に「この時期やって失敗したこと」をヒアリング——自己分析に没頭しすぎた/WEBテ対策サボった等の"先輩の失敗"から学ぶ
特にポイントは「みんなが知ってる会社=みんなが受けてる会社」という当たり前の事実。テレビCMでよく見る飲料・食品・化粧品・ゲーム・アパレル等は、ほぼ例外なく倍率が3桁後半〜4桁になります。50社ポートフォリオを組むときは、BtoB優良企業・業界中堅・地方の優良中小を意識的に混ぜるのが鉄則です。
メンタルが折れたときの立て直し方——「転職前提」で第1志望を取り直す
「最終面接まで何社も行っているのに、最後の最後で落ちる……」——迷子停滞組のなかでも特に消耗するパターンです。この状態、実は企業側に"志望度の低さ"を見抜かれている可能性が高いです。
対策は2つ。1つは「なぜこの会社じゃなきゃいけないか」を、ロジックを組んででも作ること。無理やりでもいいから"第1志望です"と言い切れる論理を作る。「第2志望です」なんて口が裂けても言ってはいけない——"お前は第2種って言われた相手と付き合うか?"という例え話がしっくり来ます。
もう1つは「転職前提で第1志望を取り直す」思考法。新卒で第1志望に入れなくても、5年後・10年後に転職で辿り着くルートを逆算する。そうすると「この会社は第1志望企業の競合だから」「この会社は取引先だから」と、本気で志望できる会社のストックが一気に増えます。
【②3月開始組】手を動かせば勝つ——業界は絞らなくていい
このタイプの人への最大のメッセージは1行です——「考える前に手を動かす」。
「自己分析が終わってから動きたい」「業界を絞ってから受けたい」——この気持ち、よく分かります。でも3月開始組にとって、それは逆に時間のロスになるのです。なぜなら、エントリーすれば説明会・ES・WEBテと自動的に"何かやらされる状態"になり、その過程で自然と軸や業界理解が固まっていくから。
📌 3月開始組の4月アクション
WEBテスト対策を最優先(SPI/玉手箱/CAB/TG-WEB)——対策サボるとES通過率が半減する
応募する会社の数をとにかく増やす——1日1社エントリーでも、1ヶ月で30社積み上がる
オファー型就活サービスに片っ端から登録——自分では気付かない優良企業がオファーで届く
「知らないけど良さそう」で即エントリーする——サークル勧誘に"とりあえず行くか"レベルの軽さでOK
業界は絞らない——絞るのは内定を取ってから。入り口で絞るほど、後で「なんで金融避けたんだろう」って後悔する
なお、3月開始組がオファー型サービスに登録すべき理由はもう1つ——エントリーの「下限」を稼げるからです。自分で探して応募できる会社には限界がある一方、プロフィールを入れておけば企業側からオファーが勝手に積み上がる。時間効率が劇的に上がります。
【③納得追求組】ダメ元を極める——人生で"2億円"変わるかもしれない
すでに内定を1社以上持っているけれど、納得感がなくて就活を続けている——このタイプが一番「もったいない動き方」をしがちです。
ここで効いてくるのが「生涯年収で1〜2億円変わる」という事実。大手と中堅では、平均年収も福利厚生も家賃補助も段違いです。初任給が同じでも、住宅手当で月20万出る企業と出ない企業では——年間240万、10年で2,400万の差が"黙って降ってくる"。
📌 納得追求組の4月アクション
ダメ元で「ちょっと上のランク」にエントリー——内定があるから"失う"リスクがない
"自分の大学から内定者が出ていない企業"を狙う——先輩ルートが無いだけで、実力的には十分戦える
福利厚生を徹底リサーチ——家賃補助/休職制度/退職金/資格取得支援/海外駐在条件など、表に出にくい情報ほど効く
既存の内定先を"最悪のケース"として確保しつつ、攻める——守りがある状態で攻めるほど強い戦略はない
特に「給食(休職)を最大4年取れる」みたいな制度は、表に出さない企業が多いものの、メンタルを崩しても復帰できる安心感として絶大です。年収の額面だけでなく、"10年後・20年後の自分"に効く条件で選ぶのが納得追求組の正解です。
「社格」vs「給与」どっちを取る?——タフネスと"本能"で決める
複数内定をもらえた就活生が最後に悩むのが——「有名な会社(社格)」と「給料がいい会社(年収)」どっちを取るか問題です。この迷いに、トイアンナ氏はバッサリ切り込みます。
📌 社格を取るべき人
「最悪のケース」を想定するタイプ——1年目でメンタル崩して退職した時に、転職市場で"Google出身"のほうが明らかに有利
MBA留学や海外駐在などビザが関わる場面が将来ある
家族・親戚からの評価や"みんなからすごいと言われたい"欲求が強い
📌 給与(社格より収入)を取るべき人
「自分はタフだ」と言い切れるタイプ——今まで色んなやばい環境で生き抜いてきた
一人暮らしマストで、年収が住居費で削られるのが痛い
平均勤続年数が短い業界を選ぶ前提(短期で稼ぎ切る設計)
さらにトイアンナ氏は——「内定先の内定者で、自分が何番目に優秀か」まで見てから決めろとアドバイス。同期で自分が下位になりそうな環境は、後で転職する時に"社格ダウン"になる可能性が高いから、そのリスクを織り込んで選ぶべき、という辛口の助言です。
【4月の共通アクションプラン】3タイプ全員に贈る7つのTODO
ここまで3タイプ別に動き方を見てきましたが、4月のうちに全員がやっておくべき"共通TODO"も押さえておきましょう。どのタイプでも効く基礎トレーニングです。
✅ 4月の共通TODO(優先度順)
WEBテスト対策を1周する(SPI/玉手箱/CAB/TG-WEB)——ES通過後のボトルネックを解消
オファー型サービスに2つ以上登録——自力で探せない企業からの接触を増やす
応募する業界を絞らない——絞るのは内定を取ってから
1年上の先輩1名にヒアリング——「4月時点でやって失敗したこと」を聞く
高倍率ランキングを一度見る——自分の受験企業の"本当の倍率"を知る
ES・面接の壁打ち先を確保——友人/キャリアセンター/就活エージェント
模擬面接を月1回以上のペースで組む——回数だけが面接力を上げる
特に⑥の"壁打ち先を確保する"は、3タイプ全員に共通する最重要アクションです。独りで悩む時間が最大のロスなので、第三者の目を必ず入れてください。
まとめ|焦って"何かする"より"正しく動く"が勝ち筋
27卒の4月は「焦りのピーク」ですが、"焦って何かしなきゃ"で動くと、ほぼ間違いなく無駄打ちになります。この記事で整理した3タイプ別の処方箋を、もう一度おさらいします。
🎯 3タイプ別・4月の動き方サマリー
①迷子停滞組:倍率は宝くじと割り切り、50社ポートフォリオを組む。先輩の失敗から学ぶ
②3月開始組:手を動かすだけで勝てる時期。業界を絞らず数をこなす。WEBテ対策を最優先
③納得追求組:内定という守りがあるうちに、ちょっと上のランクへダメ元エントリー。福利厚生まで見る
「何からやればいいか分からない」と手が止まっているなら、第三者と一度話してから動くのがオススメです。壁打ち1回で、無駄打ちの時間が何週間分も減ります。
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