「自己PR、何を書けばいいのか全然わからない…」「業界ごとにESを変えたほうがいいって聞くけど、正直どう違うの?」
そんな不安を抱えている人、多いんじゃないでしょうか。
今回はワンキャリアの 田田さん(ワンキャリアライブ責任者) と 佐賀さん(元ITメガベンチャー人事) に、就活生・ゆりかさんのESを実際に添削してもらいました。
プロの人事目線で「なぜ落ちるのか」「どう直せば通るのか」を徹底解説。読めば “企業が本当に見ているポイント” がわかります。
トピック①「まず自己紹介から」— 人事は“君の実績”を最初の一行で判断する
自己紹介で心をつかめ
佐賀:初めまして、ワンキャリアの佐賀と言います。元々はITメガベンチャーで新卒採用を担当していて、今はワンキャリアライブの司会などをしています。今日はしっかりフィードバックできればと思います。
多田:ワンキャリアライブ責任者の多田です。これまでキャリアアドバイザーや企業向けのコンサル営業をしてきました。今日はぜひ一緒にESを深めていきましょう。
ゆりか:よろしくお願いします!
多田:まず業界はどこを見ていますか?
ゆりか:まだ絞れていなくて…IT、コンサル、広告、人材を見ています。
多田:けっこう幅広いですね。
自己紹介は「実績 → コメント」の順が鉄則。会話の入り口で“何者なのか”を一瞬で伝えられると、その後の話が通りやすくなる。業界を広く見ている学生は多いが、企業側は“この学生がどういう価値観なのか”を序盤で判断したい。自己紹介の精度が上がるだけで、ESも面接も読みやすくなる。
トピック②「その自己PR、どの業界でも通ると思ってない?」— 求められる人物像はぜんぜん違う
会社が求めている人材になろう
多田:自己PR読んだんですけど…コンサルと広告は“100%落ちる”と思いました。
ゆりか:えっ…!?
多田:理由は簡単で、書いている内容が“普通の良い学生”だから。業界ごとの“求める人物像”に合っていないんですよ。
佐賀:コンサルは課題整理力、広告は尖った表現力。
多田:逆にITと人材は、変化に強い・動けるって部分が評価される。だからゆりかさんのPRはこっちのほうが合う。
コンサル=論理の精度、広告=表現の尖り、IT・人材=行動力。同じESでも“業界によって評価軸がまったく違う”。汎用的な自己PRを一枚出しても勝てない。ESは業界別に“最低3パターン”作る前提で考える。「普通に良い話」は弱い。企業が求める軸に合わせて、伝え方を変えるだけで通過率は大きく上がる。
トピック③「自己PRは合否に影響しない?」— 人事の本音は“深掘りツールとして使ってます”
自己PRは重視していない?
佐賀:実は自己PRって、合否への影響は思っているより小さいんです。
ゆりか:え、そうなんですか?
佐賀:僕が人事のときも「面接で深掘れそうならOK」という感覚でした。内容が完璧じゃなくてもいいんです。
多田:ITや人材系は特にそう。選考中に“育てればいい”と考える企業が多いので。
佐賀:逆に、定番の“コピペ自己PR”は面接で絶対に落ちます。深掘れないから。
自己PRは “次の面接で質問するためのメモ” という側面が強い。完成度よりも、「深掘ったら面白い話が取れそうか」が重要。コピーでは深掘りに耐えられず面接で落ちる。“面接官が質問したくなるES”=通るES。
トピック④「伝えたい強みは1つに絞れ」— エピソード盛りすぎは逆に弱くなる
盛り込みすぎはNG
多田:ガクチカを読んだんだけど…何を一番伝えたいのか分からなかった。
ゆりか:一番の強みは“負けず嫌い”なんですけど…いろいろ書きすぎましたね…。
多田:そう。人間って多面性あるけど、ESは“一面”で伝えないと伝わらない。
佐賀:負けず嫌いなら、チアの経験を主軸にして、留学はサブでつなげる。これだけで伝わり方が変わるよ。
ESは“1テーマ主義”が鉄則。強みがブレると、読み手が「結局どんな人?」と迷う。強みを決めたら、主軸エピソード+補強エピソード(1つ) に絞る。人事は会ったことがないため、“説明しなくても理解できる構造” が大切。
トピック⑤「ESを仕上げるなら“味方を3人つくれ”」— 最短で伸びる人の共通点
味方3人の理由とは?
多田:就活は一人でやらないほうがいい。味方を3人作ったほうが絶対伸びます。
ゆりか:3人…?
多田:1人目は“あなたを知らない人”。初対面でも伝わる文章かチェックしてくれる。
佐賀:2人目は“構造でフィードバックできる人”。内定者やアドバイザーが向いてます。
多田:3人目は“ちょっと煽ってくる友達”。焦りって就活でめちゃくちゃ大事だから。
ゆりか:煽りも必要なんですね…!
就活は“閉じた世界”になると文章が独りよがりになりやすい。そのために①初対面チェック②構造フィードバック③適度な焦りをくれる存在の3つが必要。特に③は意外だが重要。焦りが行動量を生む。
✓ESは業界によって“評価軸”がまったく違う。
✓自己PRは「深掘れるか」が最重要で、完璧でなくていい。
✓強みは必ず1つに絞り、エピソードは主軸+補強で構成する。
✓他人の視点を取り入れることでESの伝わり方が一気に変わる。
✓“落ちた=否定”ではなく“マッチしなかっただけ”と捉えることが大事。
