「メガベンチャーで事業を伸ばしたい」「総合コンサルで戦略を学びたい」「30歳までに起業したい」。頭の中にいろんな選択肢が浮かぶほど、最初の一社をどう決めればいいか分からなくなります。起業志望の山田さんのケースを通して、“ベンチャー or コンサル問題”と、ファーストキャリアの考え方を一緒に言語化していきます。
自己紹介
しゅん
自己紹介をお願いします!
山田さん
横浜国立大学の山田ゆうかと申します。大学では経営学を専攻していて、学業以外だと大学2年の4月から広告代理店のスタートアップで長期インターンを1年2ヶ月ほど経験し、フルファネルのプロモーションに携わってきました。
大澤さん
キャリア支援や社員口コミサイトの運営などを通じて、企業・就活生双方の情報を見ている大澤です。
奥井さん
奥井です。就活生や若手社会人の相談に乗りながら、自分自身もいろいろなキャリアを経験してきました。
池上さん
池上です。かつて大手の合弁会社で社長などを経験し、今は別のフィールドで経営側にいます。
トピック①:起業志望のファーストキャリア
しゅん
まず、山田さんが今考えている進路を教えてもらえますか?
山田さん
一応今のところは、伸びているメガベンチャーや事業会社のマーケティング部門を見ています。将来的には起業を考えていて、30歳までには一度起業したいなと思っています。できれば早い方がいいですが、まずは自分に力をつけたいという思いがあるので、「その実現可能性が高そうな会社」を受けている感じです。
しゅん
起業の“お尻”は30歳くらいに置いている?
山田さん
はい。30歳までに起業できなかったら、もう諦めるくらいの覚悟でいます。
池上さん
全然遅くないですよ。僕は33歳で経営者になりましたし、Eネットドコモとの合弁会社の社長をやったのは29歳のころです。30代前半で経営側に立つ人も普通にいます。
💡ポイント
「30歳までに起業」は十分現実的なライン。その前提で、最初の数年をどこで過ごすかを逆算して考えるのが大事。
「30歳までに起業」は十分現実的なライン。その前提で、最初の数年をどこで過ごすかを逆算して考えるのが大事。
トピック②:メガベンチャー+総合コンサルの“二段構え”
しゅん
大澤さんは、山田さんの話を聞いてどう思いましたか?
大澤さん
結論から言うと、「伸びているメガベンチャーに行く意思決定」は大きく間違っていないと思います。ただ、僕なら総合コンサルも受けておくかなという感覚です。BIG4あたりですね。
山田さん
総合コンサル…ですか。
大澤さん
今からでもFacebookなどでOB・OGにコンタクトすれば、話を聞いてもらえる可能性は全然あると思います。計画的に物事を進めるタイプとのことなので、戦略思考も身につきやすいはずですし、「コンサル→ベンチャー」というルートは、事業責任を持つうえではかなり相性がいいです。
💡ポイント
メガベンチャーだけでなく「総合コンサル→ベンチャー→起業」というルートも、事業戦略×実行力の両方を鍛える意味で有力な選択肢。
メガベンチャーだけでなく「総合コンサル→ベンチャー→起業」というルートも、事業戦略×実行力の両方を鍛える意味で有力な選択肢。
トピック③:山田さんの違和感──コンサルは“手触り感”が薄い?
しゅん
山田さん、実は一度コンサルを受けていたんですよね?
山田さん
はい。一回総合コンサルを志望してケース対策などもしていたんですが、「手触り感がない」と感じてしまって…。事業を経営するにあたって、最後の「実行の決裁」を自分ができないことに違和感があって、「自分には違うのかな」と思いました。
池上さん
さっき話していた「インターンでクライアントの売上が伸びて“ありがとう”と言われたことが嬉しかった」というエピソード、あれってコンサルでも普通にあります。
池上さん
クライアントの売上を伸ばして感謝される経験は全然できるので、「手触り感がない」というのは、コンサル像が少し狭く捉えられているかもしれません。
大澤さん
それに、事業戦略の意思決定を本当に握れるのって、事業会社でもかなり上のポジションになってからですよね。何歳でどの程度の決定権が持てるのかは、業界ごとに調べてみたほうがいいかもしれません。コンサルの方が、若いうちから“重たい意思決定”に関わるケースもあります。
💡ポイント
「手触り感がない」と感じたのは、コンサルの一部側面だけを見た可能性もある。実際には「売上増=ありがとう」が経験できる場面も多く、意思決定の重さは業界・ポジション次第。
「手触り感がない」と感じたのは、コンサルの一部側面だけを見た可能性もある。実際には「売上増=ありがとう」が経験できる場面も多く、意思決定の重さは業界・ポジション次第。
トピック④:「君に今ベンチャーは向いてない」
しゅん
池上さんは、山田さんに「ベンチャーは向いてない」と言っていましたが、その理由は?
池上さん
一言で言うと、“やらない理由を探すのが得意そうだから”です。ベンチャーって、待っていても仕事は降りてきません。「これやりたい」「絶対コミットする」と手を挙げていく人にチャンスが回ってくる世界です。社長も、「失敗してもいいから任せてみよう」と思える人に仕事を渡します。
山田さん
たしかに、自分から手を挙げるのは得意な方ではないかもしれません…。
池上さん
だから、最初からメガベンチャーに飛び込むより、まず総合コンサルなどで「頭の良さ+泥水すすってでもやり切る力」を一度鍛えたほうがいい。
池上さん
DNA・リクルート・楽天出身で、頭も切れるし事業も“絶対に収益化させる”って気骨を持っている人たちって、本当に無双なんですよ。山田さんはそっちに寄せたほうが良さそう、と感じました。
💡ポイント
ベンチャーは「待ちのスタンス」だと埋もれやすい。まずは総合コンサルなどで自信と実力をつけ、“手を挙げられる自分”になってからベンチャーに行くルートも賢い。
ベンチャーは「待ちのスタンス」だと埋もれやすい。まずは総合コンサルなどで自信と実力をつけ、“手を挙げられる自分”になってからベンチャーに行くルートも賢い。
トピック⑤:「成長は自分次第だから、どこでもいい」
しゅん
奥井さんはファーストキャリアについてどう考えていますか?
奥井さん
私はかなり行動型なんですけど、「成長できるかどうかは自分次第なので、正直どこでもいい」というタイプです。極論、最初の4社くらいはくじ引きでもいいから、とりあえず入った会社で「何でもやります」と決めて、修行だと思って仕事を全部やってみる。そのうえで何年かしてから方向性を決めるのも全然アリだと思います。
山田さん
行動力すごい…。
奥井さん
もちろん失敗はたくさんします。でも、「くじを引いたあとに正解にしていく力」があれば、そうそう詰まないです。だから「ファーストキャリアどこが正解?」に悩みすぎて動けないくらいなら、とりあえず引いてから考えるのも一つだと思います。
💡ポイント
「最初から正解を引き当てる」より「引いたカードを正解にしていく」スタンスも強い。性格的に行動型なら、“とりあえず飛び込んでから考える”のも選択肢。
「最初から正解を引き当てる」より「引いたカードを正解にしていく」スタンスも強い。性格的に行動型なら、“とりあえず飛び込んでから考える”のも選択肢。
トピック⑥:起業タイミングと“覚悟”の話
しゅん
山田さんは30歳までの起業を考えているとのことですが、その覚悟感はどうですか?
山田さん
30歳までに起業できなかったら諦めようかな、くらいには思ってます。できるなら早くしたいですが、今は自分に力をつけたいフェーズかなと。
大澤さん
今の話を聞いていると、「起業したい」という意志はちゃんとあるし、そのために何を積むべきかもある程度イメージできているように感じます。なので、総合コンサルで“思考力と泥臭さ”をつけ、その後ベンチャーで事業責任を持つ、みたいな二段構えは相性が良さそうです。
💡ポイント
起業のタイミングは“早ければ勝ち”ではない。30〜35歳くらいでも全然遅くなく、その手前をどう積むか(コンサル・ベンチャー・事業会社など)を設計することが大切。
起業のタイミングは“早ければ勝ち”ではない。30〜35歳くらいでも全然遅くなく、その手前をどう積むか(コンサル・ベンチャー・事業会社など)を設計することが大切。
トピック⑦:面接では“きれいすぎる自分”より“尖り”を出してもいい
しゅん
動画の最後の方で、「もっと崩してもいい」と言われていましたが、あれはどういう意味でしたか?
池上さん
山田さんは受け答えがすごく完璧なんですよ。それはそれで素晴らしいんだけど、ベンチャー側から見ると「この子、折れちゃうんじゃないかな?」とも見えることがある。
大澤さん
たとえば、自己PRで「とにかくビッグになりたいです」「ピンクになりたいです」(※例え)みたいな、少し尖ったワードが出てくるほうが、「この子やばいけど、成果出してるならおもしろそう」と感じてもらえるベンチャーもあります。
奥井さん
テクニックとして“崩す”のは良くない面もあるけど、少なくとも「完璧で良い子」だけだと、攻めの気持ちを求める会社からは刺さりにくいのも事実ですね。
💡ポイント
ベンチャー志望なら、“きれいな優等生トーク”だけでなく、自分の野心や尖りを少し見せた方が刺さる会社も多い。内定を1つ取りにいくフェーズでは、多少“崩す”勇気も必要。
ベンチャー志望なら、“きれいな優等生トーク”だけでなく、自分の野心や尖りを少し見せた方が刺さる会社も多い。内定を1つ取りにいくフェーズでは、多少“崩す”勇気も必要。
まとめ
✔️起業志望なら、「メガベンチャー or 総合コンサル」はどちらも有力候補であり、総合コンサル→ベンチャー→起業という二段構えも現実的。
✔️ベンチャーでは「待っていても仕事は降ってこない」ため、自分から手を挙げられる自信と実力を、まず総合コンサルなどで鍛える戦略もアリ。
✔️ファーストキャリアは「当たりを引く」より「引いたカードを正解にしていく」スタンスも強い。行動型なら、とりあえず飛び込んでから考えるという選択もある。
✔️起業タイミングは30歳前後でも十分であり、それまでに何を積むか(戦略・実行・泥臭さ)を逆算してキャリアを選ぶことが重要。
✔️ベンチャー志望の面接では、“きれいな受け答え”だけでなく、自分の野心・尖りを意識的に出したほうが刺さる会社も多い。
大澤さん
「どこに行くか」で固まる前に、「どんな起業家になりたいか」「その前に何を積みたいか」を言語化してみてください。そこが決まれば、ベンチャーかコンサルかも、ぐっと選びやすくなります。
