はじめに|第一志望の早期選考に落ちた。本選考でもう一度受けられる?
「ずっと行きたかった会社の早期選考、落ちてしまった…」
「本選考でもう一回受けられるの?それとも、もうチャンスはないの?」
「インターンで何がダメだったのかも分からない。どう立て直せばいいんだろう」
早期選考の結果が出始める大学3年生・修士1年生の秋〜冬に、いちばん心が折れやすい悩みです。
結論から言うと、早期選考に落ちた後に本選考を受けられるかは、会社によって違います。まずは募集要項やマイページで確かめ、分からなければ問い合わせましょう。受けられるなら「前回と同じ自分」で出さないこと。受けられないなら、第一志望の「どこが好きだったか」から、同じことができる会社に広げることが立て直しの近道です。
・本選考に応募できるかは会社次第。「同じ年度は一度だけ」の会社もあれば、本選考で改めて受けられる会社もある
・確かめる場所は、募集要項の応募資格・マイページ・採用FAQ。書いていなければ問い合わせていい
・再挑戦するなら、落ちた段階を特定して、ES・志望動機・面接の答えを「早期選考のとき」から更新する
・面接で「以前も受けましたよね」と聞かれたときの答えを用意しておく
・第一志望だけに絞らず、「同じ仕事・同じ働き方ができる会社」にも応募を広げておく
この記事では、本選考を受けられるかの確かめ方と問い合わせの例文、落ちた原因の見直し方、本選考で再挑戦するときに変えること、第一志望以外への広げ方、気持ちの切り替え方まで、順番に紹介します。
「インターンに参加したのに、そもそも早期選考に呼ばれない」という人は、こちらの記事を先に読んでください。この記事は「早期選考を受けて、落ちた」後の話に絞っています。
早期選考に落ちても、本選考は受けられる?
受けられるかどうかは会社によって違います。「落ちた=もう二度と受けられない」とは限らないので、あきらめる前に確かめましょう。
早期選考は、インターンの参加者やイベントで声をかけた学生などに向けて、本選考より早い時期に行う選考です。その扱いは会社ごとにばらばらで、大きく分けると次のようなパターンがあると言われます。
- パターン1:本選考で改めて応募できる
早期選考は「早めのチャンス」という位置づけで、落ちた人も本選考にエントリーできる会社です - パターン2:同じ年度の選考は一度だけ
早期選考も本選考も「同じ採用の選考」として扱い、一度落ちた人は同じ年度にはもう応募できない会社です - パターン3:別のコース・職種なら応募できる
同じコースは受けられなくても、別の職種や地域のコースなら応募できる会社もあります
また、本選考に応募できたとしても、前回の選考の記録が残っていて、それを見たうえで選考される可能性はあります。「もう一度受けられる」と「白紙からやり直せる」は別だと考えておきましょう。だからこそ、前回から何を変えたかを見せられるかどうかが、再挑戦の分かれ目になります。
本選考を受けられるか確かめる方法|見る場所と問い合わせ例文
まず自分で、募集要項・マイページ・採用FAQの3か所を確かめましょう。書いていなければ、人事に問い合わせて大丈夫です。
うわさや先輩の話は、年度や職種で変わっていることがあります。いちばん確かなのは、その会社が今年出している情報です。
- 募集要項の「応募資格」「注意事項」
「過去に選考に参加した方は応募できません」「応募は一人一回まで」などの書き方がないかを見る - マイページ
本選考のエントリー受付が始まったときに、自分のアカウントでエントリーボタンが押せるか、案内が届いているかを見る - 採用サイトのよくある質問(FAQ)
「インターンや早期選考で不合格になった場合、本選考に応募できますか」という質問が載っていることがある
どこにも書いていないときは、メールで問い合わせましょう。応募できるかを丁寧に確かめるだけなら、聞いたこと自体が問題にされることは考えにくいです。むしろ「それでも受けたい」という気持ちが伝わる聞き方にするのがポイントです。
件名:本選考への応募についてのご質問(◯◯大学 氏名)
株式会社◯◯
人事部 採用ご担当者様
お世話になっております。◯◯大学◯◯学部◯年の◯◯◯◯です。
先日は早期選考の機会をいただき、ありがとうございました。残念ながらご縁をいただけませんでしたが、選考を通して御社で働きたいという気持ちはむしろ強くなりました。
つきましては、早期選考で不合格となった者が、本選考に改めて応募させていただくことは可能でしょうか。募集要項を拝見したのですが、該当する記載を見つけられなかったため、ご質問させていただきました。
お忙しいところ恐縮ですが、ご確認いただけますと幸いです。
◯◯大学 ◯◯学部 ◯◯学科 ◯年
氏名
電話番号:000-0000-0000
メール:xxxx@xxxx
書くときは、落ちた理由を聞き出そうとしないことに気をつけてください。理由を教えてもらえることは少なく、質問の目的がぼやけてしまいます。聞くのは「応募できるかどうか」だけで十分です。
落ちたのはどの段階?原因を段階別に見直す
再挑戦するにしても、別の会社を受けるにしても、最初にやるのは「どの段階で落ちたか」を特定することです。
「早期選考に落ちた」とひとまとめにすると、全部がダメだったように感じてしまいます。でも、落ちた段階によって、見直すところはまったく違います。段階が分かれば、直すところは1つか2つに絞れます。
- ES・書類で落ちた
→ 志望動機が「どの会社にも言える内容」になっていないか、設問に1文目で答えているかを見直す - Webテストで落ちた
→ 中身ではなく点数の問題のことが多い。問題集を1冊決めて、本選考までに繰り返す - グループディスカッションで落ちた
→ 発言の量より、議論を前に進める一言(論点の整理・時間の確認・まとめ)が言えていたかを振り返る - 一次・二次面接で落ちた
→ 質問とずれた答えをしていなかったか、深掘りで前の答えと食い違わなかったかを見直す - 最終面接で落ちた
→ 能力の問題より「この会社に合うか」「本当に来るか」で判断されることが多いと言われる。「なぜこの会社か」を自分の言葉で話せたかを見直す - インターン中の評価で、早期選考の途中から案内が止まった
→ ワークでの役割や、懇親会・事務連絡での振る舞いも見られていたことがある。思い当たることをメモしておく
振り返りは、落ちてから1週間以内に、30分〜1時間と時間を決めてやるのがおすすめです。時間を決めずに考え続けると、反省ではなく落ち込みになってしまいます。面接の振り返りのやり方は、こちらの記事でも詳しく紹介しています。
本選考で再挑戦するときに変える3つのこと
本選考で再挑戦するなら、ES・志望動機・面接の答えの3つを、早期選考のときから更新して出しましょう。
前回の記録が残っている可能性がある以上、同じESを少し直しただけで出すと、「前回と変わっていない」と見られてしまうかもしれません。逆に、前回からの変化を具体的に示せれば、「もう一度受ける理由」として伝えやすくなります。
- 変えること1:ESは「前回の下書き」から作り直す
前回のESをコピーして言い回しだけ変えるのではなく、早期選考の後に経験したこと・調べたことを入れて書き直す - 変えること2:志望動機に「それでも受ける理由」を入れる
選考を受けて分かったこと(社員の方の話、仕事の具体的な中身)を入れると、前回より一段深い志望動機になる - 変えること3:「前にも受けましたよね」への答えを用意する
面接で前回の選考について聞かれることがある。慌てないように、答えを先に作っておく
3つ目の答え方は、たとえば次のように考えられます。
- ✕ NGな答え方
「前回は緊張してしまって、実力が出せませんでした」(言い訳に聞こえる)
「前回のことは忘れて、新しい気持ちで来ました」(何も変わっていない印象になる) - ○ OKな答え方
「はい、早期選考を受けさせていただきました。そのときは◯◯について自分の考えを十分に伝えられなかったと感じ、その後◯◯をして、◯◯という点を考え直しました。そのうえで、やはり御社の◯◯の仕事がしたいと思い、改めて応募しました」
ポイントは「前回の反省 → その後にやったこと → それでも志望する理由」の順で、短く話すことです。一度落ちてもまた受けに来たことは、伝え方次第で志望度の高さとして受け取ってもらえることもあります。
本選考までの時間の使い方|落ちた直後から逆算する
本選考までの時間は、「振り返り → ほかの会社で練習 → 第一志望の準備」の順に使いましょう。
早期選考に落ちた直後は、本選考までまだ時間があることが多いです。この期間をどう使うかで、本選考のときの自分は大きく変わります。いきなり第一志望の対策だけを始めるより、ほかの会社の選考で場数を踏んでおくほうが、面接の力はつきやすいです。
- 落ちてから1週間:振り返る
落ちた段階と、直すところを1〜2個に絞る。それ以上は考えない - その後〜本選考の1か月前ごろ:ほかの会社で練習する
同じ業界や似た仕事の会社の冬インターン・早期選考を受ける。直したところが通用するかを試す場にする - 本選考の1か月前ごろ〜:第一志望の準備をする
ESを作り直し、「前にも受けましたよね」への答えを含めて面接の練習をする
面接を受けるたびに「どこで評価を落としたか」を点検できるように、面接官の目線でチェック項目をまとめた特典を用意しています。早期選考の振り返りにも、本選考前の点検にも使えます。
第一志望だけに絞らない|「同じことができる会社」の広げ方
第一志望の本選考に再挑戦するとしても、同時に「第一志望のどこが好きだったか」を分解して、同じことができる会社にも応募を広げておきましょう。
本選考に応募できない会社だった場合はもちろん、応募できたとしても、受かるかどうかは誰にも分かりません。1社にすべてをかけると、もう一度落ちたときに次の行き先がなくなってしまいます。小さいころから目指してきた会社ほど「ここしかない」と思いがちですが、好きだった理由を分解すると、ほかにも同じことができる場所が見つかることは多いです。
- ✕ NGな広げ方
「知名度が同じくらいの会社」で選ぶ
落ち込んだ勢いで、興味のない業界にまとめて応募する - ○ OKな広げ方
第一志望の好きだったところを「業界」「仕事の中身」「働き方」に分けて書き出す
(例)「ニュースを届ける仕事がしたい」なら、同じ業界の別の会社、地方の会社、同じ仕事ができる別の業界の会社まで広げて探す
「この仕事ができるなら、会社は第一志望でなくてもいいか」を自分に聞いてみる
やることは、第一志望の「好きだったところ」を3つ書き出し、それぞれに当てはまる会社を2〜3社ずつ探すことです。応募先が増えると、第一志望の本選考にも落ち着いて臨めるようになります。
気持ちが切り替えられないときは
第一志望に落ちてすぐに切り替えられないのは、それだけ本気だった証拠です。無理に前向きになろうとしなくて大丈夫です。
就活の不採用は、あなたの価値を否定するものではありません。その会社のその年の採用人数や、ほかの応募者との組み合わせ、面接官との相性など、自分ではどうにもならない要素も大きく関わっています。とはいえ、頭で分かっていても気持ちが追いつかないのは自然なことです。
しゅんダイアリーの動画でも、第一志望に落ちた大学3年生が、キャリア相談に乗っている方と話しながら、自分が本当はどうなりたいのかを言葉にしていく様子を紹介しています。同じように落ち込んでいるときに、見てみてください。
- 落ちた日から数日は、就活のことを考えない日を作ってもいい
- 振り返りの時間は「1週間以内に1時間」と決めて、それ以外の時間に反省を持ち込まない
- 気持ちを話せる相手(友達・家族・大学のキャリアセンター)に、一度話してみる
動画の内容は、こちらの記事でも読めます。
まとめ|確かめて、直して、広げる
第一志望の早期選考に落ちても、本選考で再挑戦できる会社はあります。まずは募集要項・マイページ・FAQで確かめ、分からなければ問い合わせましょう。
再挑戦するなら、落ちた段階を特定して直すところを絞り、ES・志望動機・面接の答えを早期選考のときから更新する。「前にも受けましたよね」には、反省とその後にやったことを短く話す。そして第一志望だけに絞らず、好きだったところが同じ会社にも応募を広げておく。この順番で動けば、早期選考の「落ちた」は、本選考に向けた材料に変えられます。
面接のどこで評価を落としたかを点検したいときは、面接官の目線でまとめたチェックシートを使ってください。
早期選考に落ちた後の本選考についてよくある質問(FAQ)
Q1. 早期選考に落ちたことは、本選考の評価に影響しますか?
A. 会社によって違い、外からは分かりません。前回の選考の記録を参考にする会社もあれば、本選考は改めて評価する会社もあると言われます。どちらの場合でも、前回から何を変えたかを具体的に話せるようにしておくことが、いちばんの備えになります。
Q2. 同じ会社の別の職種やコースなら応募できますか?
A. 応募できる会社もあります。募集要項で、職種やコースごとに応募の条件が分かれていないかを確かめましょう。ただし、本当にやりたい仕事でないコースに「受かりやすそうだから」と応募すると、面接で志望理由を説明しにくくなります。
Q3. 落ちた理由を人事に聞いてもいいですか?
A. 聞くこと自体は失礼ではありませんが、答えてもらえないことが多いです。落ちた段階をもとに、自分で直すところを絞るほうが近道です。人の目で見てほしいときは、大学のキャリアセンターや先輩に、ESや面接の答えを見てもらいましょう。
Q4. 一度落ちた会社に、本選考で受かる人はいますか?
A. いると言われます。時期や面接官が変わると評価が変わることがあり、早期選考の後に準備を重ねた結果、本選考で内定をもらう人もいます。ただし、受けられるかどうかはその会社のルール次第なので、まずは応募できるかを確かめましょう。
Q5. 本選考まで、ほかの会社の選考は受けたほうがいいですか?
A. 受けたほうがいいです。直したところが通用するかを試せるうえ、面接に慣れることができます。第一志望とやりたいことが近い会社を選べば、志望動機の準備にもつながります。
